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| 婚礼と葬儀~スタッフ側の目的の巻き~(加藤直美) »
2004年06月23日
6月22日 日本列島は台風 そういえば台風がすごいと夜中のニュースが言っていた。長いこと仕事をしているが運がいいのだろう。交通マヒで帰京できなかったことは皆無である。(だがそんなアクシデントにちょっとだけ憧れているのも確かである)今回も大丈夫と思い聞かせての出張だった。
ホテルの私の部屋の壊れそうなクーラーはついにウンともスンとも言わなくなり夜の11時頃止まってしまった。外は台風のせいだろう。大雨が窓に打ちつけている。翌日の研修会も台風の影響がかなりありそうだ。朝は7時前には食堂が満杯だそうで、さすがにこのホテルは朝が早い。8時頃のんびり食べているのは私ぐらい。コーヒーが思いの他美味しくおかわりをして、タクシーで研修会場の葬祭ホールに向かった。 今日も新たな葬儀スタッフと共に8時間近く、葬儀の様々な接遇を検証する。始まった頃からホールのガラス窓を凄まじいほどの雨と風が打ちつける。挙句の果てホールの屋根から雨漏りが始まった。葬儀の仕事は雨が降ろうが嵐になろうが、そこに悲しみのお客様がいる限り、私たちは誠心誠意のお手伝いをする。この日も自宅葬がいくつか入っているらしく、担当者はどうやって無事に通夜を終わらせようかそればかりを考えているに違いない。 研修会途中に屋根を修理に来た大工さんの携帯音が激しく鳴り響き私ににらまれた。その若者も目の前でお棺のふたを開けたり閉めたりしているお葬式の練習にはびっくりしたに違いない。 午後、さらに激しくなった天気に心配になってきたのはこの私である。新幹線が止まっているらしい。まさか帰れないということは無いと信じたいが、万が一帰れなくなったときに、夕べのホテルに?宿泊?嘘・・。 研修会後とにかく早く新幹線の駅へと急いだ。がすでに私鉄の在来線が大幅に遅れている。乗り換え駅でのアナウンスがよく聞きとれない。急行がいいと言われて乗ったが、次の駅では各駅停車が先に発車するではないか・・・。16分で着くところを40分かけて新幹線の駅にたどり着く。そこで目にしたモノは「巨大な飛来物が電線を切断し線路の上に落ちました。復旧には相当の時間がかかる模様」という告知板。一気に力が抜けた私。20メートルは続く払い戻しの列。そこへ「今、ホームに入って来たひかり号に乗らないと、次はいつ来るか分かりません。乗る方はお急ぎください。但し東京駅への到着時間はまったく未定です」という思いっきり不安をあおる駅のアナウンス。 いつもホール研修会ではパワーのすべてを使いきってしまう私。ひかり号の座席に倒れこんで2時間後には東京に着くというシナリオが音をたててくずれた。この危うい状況の中で普通の気力を保ちながら自宅まで帰るという自信をすっかり失っていた。「もう少し待てば動くんじゃない?」「頑張らないの?根性ないなあ~」という井手からのメールにちょっとは迷いながらも「私はもう決めた!」とばかりにいつものよく知っているホテルをとり、もう1泊することにした。新幹線は9時過ぎには復旧したらしいが、交通マヒで帰れない(帰らない?)という私の憧れをまっとうしたささやかな喜びと接遇研修会の心地よい余韻に浸りながら昨夜は夢と消えた快適なホテルライフをそれなりに楽しんだ私でした。完
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2004年06月23日 01:29
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