« FUNET製作 (工場長) |
メイン
| 若手、頑張る!(加藤直美) »
2004年07月06日
7月7日 七夕 接遇講師としての活動が15年近くになる。葬祭業界に入り7年が経ち、皆様のお陰で葬儀スタッフ向け研修講師として地に足が着いてきたような気がする。葬祭業界もまさしく生き残りの時代を迎えて、葬儀社スタッフ教育への関心も年々深くなっていることが肌で分かる。そして研修会についてのご相談も多く受けるようになってきた。
今、日本全国、地方にも素晴らしいハイテクな葬祭ホールが建つ。ホールを新しく建てた葬儀社さんからのご依頼で、そのホールに合った接遇の方法と、それに見合ったスタッフの教育を頼まれる。それまでの古いやり方を一新し、さらに若いスタッフを登用しての再出発であったりすると、研修会にも力が入り私も燃える。
そして火葬場案内研修会。地方では献茶サービスなどと言うらしい。 市内で一つの火葬場にいくつもの葬祭業者が出入りするときに、知らず知らずにその実力の差を見られている。お客様の悲嘆心理に応じて細心の心配りが求められる現場だけに、少しでもお客様にご満足いただくことをしていこうと、皆必死に努力をしている。そして私はそれをサポートする。
それから、葬儀スタッフの中から接遇リーダーを育てたいというご要望もある。 ちょっと前までは、会社のトップや上の人だけが頑張って会社を引っ張ればいい時代があった。しかし今や葬儀社の最前線で頑張るのは、紛れも無く現場スタッフであり、お客様とのすべての接点の中で葬儀社サービスの鍵を握るのも現場スタッフである。
お客様にご満足いただくサービスの出来る葬儀社になるためには、年に数回の研修会だけではなく、リーダーとなる人を育て、その葬儀社に合った接遇プログラムを作り、全体の教育と日々の実践を繰り返すことがもっとも近道だ。 私は全体の教育とリーダーの教育を並行して行う。そしてそのリーダーを心から支え勇気づけ、精神的にもサポートする。
葬儀の接遇というのは葬儀社の中の一人だけが上手くてもダメである。 葬儀社の誰でもが同じ基準のことが出来て初めてお客様は会社全体を評価する。
葬儀社様向けに研修をはじめた頃、(MCプロの前の会社だったが)電話営業で研修会をお勧めしたときに「あんたらに何がわかるんだよ(ガチャッ)」と社長に怒鳴られて電話を切られたことを思い出す。名刺を持ちながらの訪問営業でご挨拶に伺った葬儀社では、目の前の社員は、顔も上げてくれず私の名刺を受け取ってももらえず、もちろんその方の名刺さえ戴けず、一言も話してもらえないこともあった。 あの葬儀社さんは今でもあんなことしてるのかなあ・・・と今でも時々思い出すが、営業に伺うとその会社の体質、風土、やり方が手に取るように分かる。そして少なからずそれはお客様にも似たようなことをしているに違いないとすごく心配になる。
葬儀の世界は狭い。狭い世界で毎日生きているとどうしても周りや自分のことが見えなくなる。これは私も同じこと。人間は心身ともに健康で生きて行くためには時々のブラッシュアップが必要だ。そして研修会とはそのブラッシュアップであると思う。少し立ち止まり己を見つめ風を通してみると、自分の足りないところや逆に出来ていることもたくさん見えてくる。
受講生の老若男女の皆さんが自分自身をさらけ出し初心に帰ろうと頑張る姿を見ながら、講師としそのお手伝いができることに毎回幸せを感じている。 そして私も皆さんからたくさんの勇気や元気をもらっているそんな日々である。
|
投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2004年07月06日 01:21
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mcpbb.com/blog/mt-tb-funet.cgi/941
|