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| 音楽葬について その1 (加藤直美) »
2004年07月05日
私の第2の仕事人生は、今から15年前に始まった研修講師業。それまでの十数年間の第1の仕事人生は、音楽の世界にどっぷりとつかった生活だった。私が音楽の世界で活動していた頃はバブル全盛期。今の業界不景気を誰が想像したであろう。 偶然にはじめた研修講師業で私は葬祭業界と出会うことになる。そしてすでに葬儀スタッフ向けに研修をしている期間は講師歴の半分以上になろうとしている。 葬儀スタッフ向けに特化した講師になりたくて私は迷わずに現場に飛び込んだ。最初は講師だの音楽家だのと言っている自分がいた。いつでも葬儀業界から足を洗える状態にしていた。ところが過去を引きずっている以上、何も学んでは行けなかった。そして一時期は音楽の経歴すら横に置いて、そのキャリアも忘れる位、葬儀に没頭した時期もある。(今思えば、それだけ葬儀の世界はこの私を惹きつけたということだ) そして、ある日聞こえてきた葬儀のBGMに私の音楽魂が目覚めたのである。多分葬儀の色々なことを覚え出来るようになり、葬儀スタッフとしての自分に自信が出来上がったのだろう。いつのまにか葬儀の場所で音楽を語ってもいいと神様が私を許してくれたのだ。
それからの私は、葬儀の中でどのように音楽をつかい、音楽をつかって何が出来るか、何をしてはいけないのかを知るために、さらに現場での体験を深めて行った。音楽葬を極めたいと思えば思うほど、音楽以外の、葬儀の本質や司会の仕方、悲嘆のお客様の気持ちを知ろう、学ぼうと必死だった。そんな時期が4~5年は続いた。
現在は私が葬儀の世界に入った頃とは、葬儀そのものの形態も随分変化したと感じる。そして音楽葬という形の葬儀も随分認知されてきた。私が温めて学んできたことのすべてが、これからの葬儀で生かされると感じている。お陰さまでMCプロデュースでは葬儀司会者としての多数の経験をさせてもらっている。まだまだ修行の身ではあるが、やはり私が得意とする司会は、「無宗教葬」「音楽葬」である。お寺様を呼ばずに葬儀を執り行いたいという喪家は、仏式葬には無い自由さを求めている。ということは葬儀社側もそれに見合った感性でサポートする必要がある。時代は変わる。歴史も政治も変わる。お客様の要望はもっと変わる。私たち葬儀スタッフは早くその気持ちに順応して行くべく準備をしなければならない。一日でも早く。
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2004年07月05日 00:25
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