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2004年08月24日
8月23日(月)
日本の葬儀の形は本当に様々だ。研修会であちらこちらに伺うたびにつくづくそう思う。 今回は、火葬場立会いスタッフ向けの研修会だった。 この地方は、お亡くなりになって通夜、葬儀の前に、すでにご遺体は荼毘にふされる。 東京の私の周りでは、時間に余裕があるお葬式の場合、通夜までの数日、そして通夜・葬儀の2日間が終わり火葬という流れの中で、ある程度の時間経過と共に周りの人々は故人との精神的なお別れのプロセスを経て行く。 棺の周りに寄り添いながらお顔を見たり思い出話や別れの言葉、様々なお別れの仕方がそこでは見受けられる。言い残したこと、感謝の言葉。たぶんそれを棺の中で故人は聞いているに違いない。そして火葬になる頃にはある程度の覚悟のような心の区切りがわずかでも出来ているのではないだろうか。
この地方の、お亡くなりになってすぐに火葬という進め方の中で、その最初の段階をサポートする火葬場立会いスタッフの位置(スタンス)は、相当重要と思われる。 そこには心の準備もそこそこにご遺体を荼毘にふさなければならないお客様の悲嘆心理を十分にくみ取りながらの「接遇」が求められる。
どこの地方であっても、ただ旅行のガイドさんのように、ご案内誘導して、あっちにつれて行きこっちにつれて行き、「始まります」「終わりました」「はい、お気をつけて・・・」。次から次へと目に見える部分だけを一方的に告げればいいというやりかたは、もはや通用しない。 これは葬儀全体にも言えるのではないだろうか。
スタッフ側もこの状況の中で多くの問題や悩み、システム上の不具合などを抱えている。それは仕事をしていれば当然のことである。そのための研修会である。 今回も様々な状況を聞き出し洗い出した。スタッフの皆さんが非常に前向きに、多くのことを語ってくれた。次回の研修会までに皆さんは新たな課題に向き合い、仲間と共に乗り越えてくれると信じている。 「皆さん、応援しています。頑張ってください!」
悲嘆という心理をもっともっと大勢の人が深く思いやれる日本になるよう私は祈っている。
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2004年08月24日 00:59
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