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2004年10月18日
かつてお世話になっていた葬儀社の社長が亡くなられたとの知らせ・・・。 10年ほど前になるだろうか、その社長が体調を崩され3ヶ月ほど入院された時には、葬儀の見積りから集金まで担当させていただいたものである。大変お世話になった。
思い出はたくさんある。二人で品川から熱海まで宅下げに伺ったり、火葬場の火夫さん達の控え室で、社長が好物だったカツライスの出前を一緒に食べたり、とても短気で、気分屋で、酒好きで、女性に優しくて、人材に厳しくて、それはそれは魅力的な社長だった。
私は不思議とこういう理屈で推し量れない、やんちゃな子供がそのまま大人になったような人物にかわいがられるタイプで、社長との思い出は尽きない。 心からご冥福を祈りたい。
お葬式に弔問客として参列するのは妙な気分だった。どこか居心地が悪い。むずむずしながら開式を待っていると、どこかの司会者がナレーションを始めた。 聴きながら思うのは、この司会者はベーシック講座に出て表現理論を学べば一段と上手になるのになあ・・・とか、その内聞き覚えのあるフレーズが出てきた。忘れもしない私が作ったフレーズだった。「・・・祭壇の故人が、ご参列の皆様に、感謝と別れを告げています・・・」のセリフである。参列者はシーンとしていたが、私一人が白けていた。
半年ほど前も、近所のお葬式に参列したら、そこの司会者が「失われていく今日という一日が、夕陽に赤く燃え、やがて蒼い闇に包まれていく。そして仄かな月明かりが、優しく足元を照らす・・・」と、やっていたので、終了後に「これは秋のナレーションですよ」と告げたら、ビックリしていた。作った本人が言うのだから間違いない。
3ヶ月ほど前にも、やはり参列した葬儀で弊社の葬送BGMが延々とかけられていた。 てっきり買っていただいたのかと思い、終了後に名乗って御礼を申し上げたらバツが悪そうにしている。これもコピーだった。
似たような体験は飽きるほどしている。それはそれで納得しているつもりだ。でなければ、セミナーのテキストにあんなに大量のナレーションを掲載はしない。しかしコソコソやるのは好きではない。だからこそ、【FUNET】でナレーションを配信するのだ。堂々と使っていただきたい、そのために使い放題の価格を設定したのである。間もなく料金の案内もできるだろう、それもかなり安価な価格設定である。そして葬儀の司会者はクオリティを上げてもらいたいと願っている。
ところで読書は「黒祠の島」「宿命」「空襲警報」の三冊のみ。 明日から一泊二日研修会だ。行き帰りの車中では読書三昧でいこう。
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2004年10月18日 00:30
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