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2004年12月13日

3日間の研修会を終えて・・・(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

この時期、雪がまったく無い、秋田県某所から戻った。
ある葬儀社スタッフ全員対象の研修会だった。
20名程の社員・・・1日で済ませようと思えば出来ない人数では無い。
しかしながらトップの考えで、少人数制をとった。

  

同じ接遇研修会でも、それぞれの会社の考え方やもちろん予算もあるが、時としては同じ内容を50人近くでこなすこともある。
少人数というのはそれぞれの受講生に私の目が届き、一人一人の想いに向き合うことが出来るということで、私は大賛成だ。
そして受講生も傍観者ではいられない。
常に私からの質問を通して日頃の仕事に対する発言が求められる。
緊張もするだろう。
しかし受講生自身は1日で終るが、私は3日間。
研修内容とそのレベル、受講生と向き合うエネルギーは、一定を保つ責任がある。
1日8時間近い研修会を3日間続けて終了した後、新幹線こまちの座席に倒れ込み、魂が抜かれたような脱力感に包まれながら東京に帰ってきた。

井手のエッセイに、「加藤は秋田で鍋を囲み、毎晩飲んでいるらしい・・・」と書いてあったがトンでも無い。
飲んでちょっとだけ歌ったのは、前泊夜の打合わせ時だけ。
後は研修会が終わればホテルへ直帰し、夕食を食べれば、バタンきゅ~だった。
とにかく秋田はどこでご飯を食べても「美味しい!」の一言。
お米が美味しいので、つい食べ過ぎる。
「えんぶりがっこの松前づけ」を初めて食べたが、最高に美味しかった。
さすがに太った・・・。
「よく食べて、よく寝る」これが私の健康の秘訣。
それにしても・・・よく食べた。

研修会内容は、管理者であろうが新人やパートであろうが、会社の葬儀接遇レベルを高め、一定に揃えることが目的で、私は容赦のない指導をした。
葬儀の現場は、スタッフ一人だけが上手に出来てもお客様はよい評価を出さない。
全体が一定のレベルを保つ必要がある。
お客様は「葬儀の全体」を見て、いいか悪いかを決めるのだ。
どこの葬儀社も担当者だけが一人で頑張ったって、他のスタッフがその努力を帳消しにしていたら元も子も無い。
そういう会社も多くある。
長い間葬儀の仕事をしていてもお客様に対して、ろくなことが出来ないベテランもいる。
それは教育と言う機会が無かったということにも起因するが個人にも大いに原因はある。

  

葬儀の現場では目の前にいるお客様に、今どんな良い接し方が出来るか出来ないか。
そして良い接し方が出来ないならば出来るようになる。
その為に自分は今ナニから始めるか。
年齢や経験は関係ない。
白紙に戻って出直すだけ。
それが出来るのも実力の内。
葬儀の仕事とはそういうものだ。
受講生は会社から結果を求められている。
結果がでるような研修会を心がけたが、どこまでその心に届いたかは分からない。
そして講師の私にもその結果が求められている。

この場所に来年は新しいホールが建つ。
そしてその地方都市でさらに熾烈な喪家獲得の競争が始まる。
いやもうすでに始まっている。
会社が生き残るためには、一人一人の葬儀スタッフが一人一人のお客様に誠心誠意を尽くして頑張るしかない。
一人ではない。
周りにはたくさん仲間がいる。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2004年12月13日 22:58

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