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2004年12月01日
今日、書き溜めてあるデータ原稿の中から、FUNETの12月分プロローグ文章として新たに52作品を追加した。 プロローグ文章だけでも毎月100作品ほどアップするのだが、月毎に50作品ほど更新するのだ。(前月分と差し替えるのです) 日本列島は縦に長く、12月といえども晩秋から初冬まで季節感は様々であるから、これが意外と頭を悩ましてしまう。 いろいろと苦心するので、白髪が増えるはずですねえ。
このMCエッセイのコラムの中で、過去にもいくつかナレーションを紹介させていただいたら、意外にも反響が大きかった。 『コピーして使わせていただきました ! 』 『エッセイ読んでいますから、ちょこちょこサービスで載せてくださいよ ! 』 次のを早く掲載しろと言わんばかりであるのが、嬉しいではないか。 しかし、そうそう毎回メイン文章をというわけにもいくまい。 ~前回は南田勘単(なんだ かんたん)様に登場していただきましたが~ そこで今回は、プロローグ文章の一部のみを紹介するに止めたい。 (何やら弔電の奉読のようですなあ)
まずは[冬の訪れ]というカテゴリから、
赤い木の葉も色を出し尽くし、耳元で口笛を吹く木枯らしの音・・・。 そして山の頂が、うっすらと雪の衣を身に纏いました。 初冬の澄んだ青空と、葉を落とした木々のコントラスト。 四季を巡る山川草木の雄大な自然のドラマは、命の響きを伝えています。
井手の独善的評価 1. 「赤い木の葉も色を出し尽くし」の表現がエモーショナルでいい。 「耳元で口笛を吹く木枯らしの音」の表現が、何となく味があっていい。 「雪の衣を身に纏(まと)い」の写実的表現もいい。 ついでに最後の2行の表現もダイナミックでいいっー。 なーんだ全部いいのか ! (笑1)
お次は[雪]カテゴリから、
冬の雲を浮かべた空の下、街が雪化粧に包まれると、 幻想的な景色が広がります。 重たげな雲からは、雪の欠片が落ちてくる。 落ちては溶け、また落ちて・・・。 陽射しを浴びた雪の白さだけが輝いて、別れの時を迎えました。
井手の独善的評価 2. 雪景色を幻想的と表現する感覚がいい。 「落ちては溶け、また落ちて・・・」はアップサイズの映像ですね、んー変化があっていい。 雪の白さだけが輝くと表現するのが何となくだけど、とてもいい。 なーんだこれもほとんど全部いいのか ! (笑2)
も一いっちょオマケに[師走]カテゴリもどうだっ !
師走になると、景色が次第に枯れ葉色に包まれ、冬の足音が聞こえてきます。 季節は必ず巡ってきますが、年の瀬の慌しい喧騒の中で、 最後に残った12月のカレンダーは何故か寂しげです。 過ぎ去った思い出を、胸の中で温める季節なのかもしれません。
井手の独善的評価 3. 「景色が次第に枯れ葉色に包まれ」の表現も、たまらなくいい。 「最後に残った12月のカレンダーは何故か寂しげです。」 12月のカレンダーは最後の1枚だから、寂しそうなんですよね。 だからこの表現も感受性豊かでいい、ということにしよう。 トータルで、リスタート間近の暦と命の輪廻を暗示したような感じがいい。 なーんだやっぱりこれも全部いいのか ! (笑3)
これは今日アップしたプロローグ文章の一部なんですが、まあFUNETにはこんな風にカテゴリに分類された原稿が山ほどあって、難しい字にはルビも振ってあるし、まさに至れり尽くせりの状態なわけです。 弊社の司会セミナーで、テキストにナレーションが山ほど掲載される理由は、膨大な原稿料?(笑4)じゃなくて、原稿の量があるからということです。
12月10日の[ベーシック講座]では、FUNETからナレーションをその場で取り出して課題発表に採用しますから期待していてください。 ([ベーシック講座]については、最新情報 ! をご覧ください)
ところで、その後の読書ですが浅田次郎「蒼穹の昴」全4巻に嵌りました。 それから平成元年前後の宮部作品の短編を5冊ほど、さらに野沢氏の「魔笛」を読み終えたところです。 野沢尚さんとは一緒にお仕事をする機会には恵まれませんでした。 ただ同世代ですし、彼が華々しくデビューした当時は(20代の頃)同じ業界でしたから、彼の脚本には興味を持って接したものです。 その後、作家としても活躍されていることは知っていましたが・・・。
自ら命を絶たれてから、彼の本を読むようになりました。 それ以前は「破線のマリス」しか読んだことが無かったのです。 先日も「深紅」を読んで、いい作家だなあと・・・、何があったのかわかりませんが本当に残念ですね。
今日の最後は少し、しんみりといきますか(徒然拾撰集より)
住みなれし この世は仮の 宿なるに 心とどむる 人ぞはかなき
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2004年12月01日 23:09
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