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2005年03月31日
新郎がロシア人、新婦が日本人の結婚ご披露宴の司会を担当させて頂きました。 日本語を片言しか話すことも聞くことも出来ないご新郎様。 打ち合わせには、新婦のご両親も参加されたが、やはり国際結婚の壁は厚い。 1つの事を決めるのも通訳の新婦を通して新郎の意見を聞いてみるが、 新婦のご両親の考えとことごとく対立してしまう。 司会者である私は、何とか中立の立場を保ち 長時間に渡る打ち合わせを無事まとめ、本番を迎えるまでに辿り着いたが・・・。 皆さんに楽しんで頂ける披露宴になるだろうか? 内心ちょっと不安だった。
当日は、春のうららかな1日に恵まれた。 人前結婚式+結婚ご披露宴。 新郎側はロシアからご両親のみ参加され、残りの33人はすべて新婦側だ。 そして・・・いよいよ入場。 ホテルのパーティー会場が暗くなり、スポットライトが当たり、 ユーミンのシンデレラ・エクスプレスが流れる中、2人が入場して来た。 (シンデレラ・エクスプレスの一節・・・た~め息、ついてドアが閉まる ~‘何も言わなくていい~力を下さい、距離に負けぬよぉ~’) JRのCMでも使われた、私も大好きなユーミンの遠距離恋愛の歌だ。 気の強そうな美しい新婦の目から大粒の涙・・涙・・・。 入場シーンから両親も泣き出し、列席者もほとんどの人が涙した。 国際結婚ゆえ、この日を迎えるまでの困難は、誰もが理解したのだろう。 心から、「おめでと~」と誰もが叫んでいた。
この後の列席者の盛り上がりは、凄かった。 1つ1つ進行していく度に拍手や歓声が鳴り止まない。 列席者はたったの35人しか居ないのに、その1人1人が、 これ以上大きな拍手は出来ないだろうというくらいの割れんばかりの拍手の嵐。 そして誰かが、歌を歌えば全員総立ちだ。 反対していた新婦の両親まで飛び入りでのデュエットが始まり、 司会者の私もおばさんパワーを発揮してみた。 (ホントは、キャラでは無いのだが・・ん?いやホント!)
こういうのを全員参加型の披露宴と言うのだろう。 とにかく楽しかった。 『これからも仲良く頑張って下さいね。』 心からそう願い会場を後にした。
そして心地よい疲れの中、すぐさま都心に向かい、 以前にもエッセイに書かせて頂いたT葬儀社社長様の 結婚ご披露宴の進行打ち合わせをさせて頂きました。 場所は立派な門構えの名門式場。 四季折々の歴史ある庭園は素晴らしい。
やはり葬儀の現場や会社を離れると社長様も全く雰囲気が違いますね。 以前どこかで聞いたのですが、葬儀社さんは、赤いジャケットを着ていても 後ろ姿には、悲しみの哀愁があるものだと・・・。 いえいえ・・そんなものは、ありません! めっちゃ明るい33歳の新郎と、かわいい25歳の新婦です。 この歳の差って・・私とヨン様だって、ひょっとしたらいいんじゃん~!? (はい。はい。ブーイングでしょ!)
新婦は、披露宴に関してとても熱心にプランを立てているのが伺えた。 『私は、こんな披露宴にしたいんです。』 という考えをしっかり持っており、 ゼクシィー(結婚情報誌)などでも勉強しているのだろう。 頼もしいし、張り合いがある。 限られた時間や会場の制限の中、 どこまで新婦の希望を叶えてあげることが出来るか? これも司会者の力量の1つだろう。 私も一緒になって、状況を考えながら進行を立てていくのが楽しいのだ。
葬儀も進行の打ち合わせをする方と司会者は、 同じ方がいいような気がしますね。 一連の流れが把握できますから・・・。
さて、披露宴まで、あと約3週間。 大枠は決まったので、後は細かい所を詰めて行く。
N社長! 『しっかりした、かわいいお嬢さんを見つけましたね。』 そんな事を思いながら、楽しい打ち合わせをさせて頂きました。 精一杯務めさせていただきます。 当日が楽しみです。
〈井手の割り込み〉 FUNET会員の皆様、お待たせいたしました。 いよいよ明日から、MCライブラリでの視聴が可能になります。 スタジオでの録りたての「発声練習」から「弔電」「プロローグ文章」 「メイン文章」「FUNETナレーション」等が順次アップされていきます。
実は司会研修会をやる度に思っていたのですが、 聞いて憶えた方が司会は上達します。 どんどん活用してください。
FUNETのトップ画面にも無料サンプルをいくつかサービスするつもりです。
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年03月31日 17:57
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