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2005年03月24日
先日、私が葬送BGMの最後の曲のチェックをしている時 宅配便が届いた。 お代金とハンコを準備して、そのお兄さんに渡そうとした時、 『今流れている曲は、なんて言う曲ですか? とても落ち着くというか、いやぁ、いいなあ・・・』 と引き渡しの手続きをしながら、 『誰のCDか教えてくれませんか?』 としみじみとした声でたずねられた。 私はどう答えていいかわからず、半分照れながら 『いえ、あの、これは私のオリジナルで・・ちょっと、 まだチェックしている段階で・・・』 『仕事で作ってらっしゃるんですか?いやぁ、ほんとに落ち着くいい曲だ もっと聴いていたいぐらいですよ。いやぁいいなぁ』 と連発しながら、 『じゃあどうも有り難うございましたー』 と、爽やかに挨拶をして立ち去った。
それから数週間後、宅配便というのは大体同じ人が同じエリアを 回っているので、またそのお兄さんがお届け物を持ってきて下さった時、 『あのう、この間の曲ですが、いつCD化されるんですか?』 『はぁ、多分春先だとは思うんですが・・』 『僕買います!その時には是非譲って下さいよ。他の曲も聴いて みたいし、お願いしますね、きっとですよ』 と、本当に欲しそうな表情で言うのだ。 たった数十秒聴いただけなのに、そんなに記憶に残って、買いたい! とまで言って下さるなんて、私は思いもよらずビックリしてしまった。 勿論聴いてはもらいたいけれど、 一体価格設定がどうなっているのかも知らないし、 通常の楽器店で販売される類のものではないので、 どうすればいいのだろう、と、今思案している。
それにしても何とも嬉しいではないか。 あかの他人に、ましてや事務的にテキパキと品物を引き渡すだけの 宅配人にそこまで言って貰えるなんて。 で、調子をこいて“これ、意外といけるやもしれぬ”と、 ひとりニヤニヤしながら勝手にあれこれ想像して楽しんだ。 夢膨らむとはこのことぞ! 井手社長も『最後の曲、乗ってるねぇ』なんて言って下さったし、 まんざらじゃぁないわ。 タイトルも丁度、「未来への扉」だから、 葬儀で使用する時にはきっといい出棺シーンになるに違いない! などと、自画自賛もいいとこだが、心密かに私は思っているのだ。 (・・・ムフフッ、春が楽しみじゃ)
〈井手の割り込み〉 ・・・もう既に春です。 すみません、このエッセイはひと月ほど前にいただいてたのですが 私の都合で、掲載が遅れてしまいました。 そして今日は関谷君からCDジャケットのデザイン案を受け取ります。 前にチラッと彼女の作品を拝見した時に、 内心「これいいなあ」と思っていたのがありました。 ちょっと楽しみにしています。
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年03月24日 03:16
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