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2005年03月08日

私は雪女ですか!(石川 元)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

何とも・・・又もや雪に見舞われた。
(普段の行いが相当よろしいようで・・・)
冷蔵庫ではなく、冷凍庫の中を歩いているようだ。
パンプスなのでツルツル滑りながら、
へっぴり腰になり、ようやく現場に辿り着いた。
すると、ドサッ・ドサッと大きな音が・・・。
ひぃーーーぃ。
スタッフの皆さんは、雪かきですか~!

 

先日の大雪の日、寺院葬の司会を担当させていただきました。
私が今まで司会を担当させて頂いた故人の最高年齢である98歳。
そして導師も最高年齢(だと思う)90歳。
今回の目玉は、やはり元気のいい導師でしょう。
日蓮宗は、私にとってそれほど苦手な宗旨ではありません。
親切な導師ときちんと打ち合わせが出来れば、
焼香案内箇所と退場くらいは、お経本を追いかけられるので分かるはず!
と思っていたが・・・。
導師は、かなり耳が遠いらしい。
導師の奥様が打ち合わせにいらして
『アナウンスをしても聞こえませんので、導師が現れたら導師入場、
座ったら開式の辞、導師が焼香と言ったら式場内の焼香案内をして下さい。
導師の紹介も結構です。』
との事だった。
打ち合わせは、不要、いや不能と言う事だ。
(不安がよぎる)



開式5分前からナレーションを始めた。
3分くらいのものだから、導師がフライングして来ても・・・。
『・・・(はい~っ。現れた。やっぱりね!)』
まだナレの途中なのに、門番を蹴破り、牛の如く突進して来る導師。
こんなの誰にも止められない。
まだナレの途中だが致し方ない。
キリのいい所で、ナレを終わらせ、ナレと導師入場がくっついた。
『(ナレ)・・・人生には限りがあることを改めて思い知らされます。
(本当は、まだ続きがあったけど)
合掌をお願い致します。導師ご入場でございます。』
言い終わった時には、導師は、ほぼ祭壇前に到着していた。
(歩くのも無茶苦茶早い90歳だ)
あちゃ~。

そして、その後も悪夢は続いた。
弔問者のお焼香は、
開式したら自由に案内をしていいとお許しが出ていたが、
式場内にいらっしゃる遺族・親族のお焼香は、
導師の合図が出てからと決められていた。
しかし、読経開始後30分経っても合図が無い。
式場内には、50人以上の遺族・親族が控えている。
導師退場までに全員のお焼香が出来るだろうか?
だんだん不安になる。
さらに5分経ってもまだ合図が出ない。
(もしや、合図を出し忘れているのか?こんなに遅いはずは・・・ない。)
不安になり外に居る担当者を見つめると、
少し微笑みながら、大きくうなずいてくれた。
『・・・(大丈夫ですよ。まだ待ちましょう)』
と言っているのであろう。(私の解釈だが。)
何回か一緒に仕事をさせて頂くと無言でも意思の疎通が、
出来るようになって来る。
私だけが、そう思っているのかも知れないが、そのうなずきに助けられた。
それから、待つこと3分。
ようやく合図が出た。
法話までにギリで、遺族・親族の焼香が終わった。
(ほっ・・)

 

読経の声は大きいし、木鉦や鐘は、
可愛そうなくらい力強く叩かれている。
日蓮宗は、他の宗旨に比べて賑やかだとは聞きますが、
それにしても元気な90歳だ。
(参った~)

社葬だと統制された流れに司会者が入っていく事が多いが、
このような地域に根付いた葬儀は、ハプニングもあり味わいがある。
毎回、勉強させて頂き、感謝しています。
(今度は、何が起きるかしらぁ~楽しみだったりしている。)

<おまけ>
ある互助会さんが大口で、「FUNET」に加入していると小耳に挟んだ。
葬儀も新しい提案が求められる時代が来ていると思う。
本番までの準備時間が短すぎるから、そこまで手が回らなくて・・・
と言う気持ちもよく分かるが、その短時間で、
どこまで遺族のために時間を使い他所とは違うサービスが提供できるか。
これが生き残りのポイントになるのではないでしょうか?

新しい提案=FUNETのナレーションと追悼文。
なんて偉そうなことを言っているが、
何より私が、FUNETの有り難味を一番感じているのだ。
少しだけパソコンが使えれば自由自在。
おそらく、40歳以下の人にはすぐに受け入れられるだろう。
(私は40歳以上だが、気持ちが若いから・・・へへへ)

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年03月08日 03:29

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