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2005年04月18日

海外演奏ツアー“台湾”編(関谷 京子)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

チン君という現地プレイヤーの男の子と二人で
台南を転々とコンサート巡りをしたことがあった。

このチン君がとても面白くて、
例えば夜店にひしめき合う様々な品の中である茶色いお菓子を指さして
『これ、ウンコね、ウンコねぇ!』
と、そこだけ日本語で言いながらはしゃいでいる。
(確かに形状は、まさにそれだったが)
本人、その意味がわかってんだかどーだか解らなかったが、
どうも話を聞いていると、以前に来たプレイヤーが、
冗談めかして変な言葉ばかりを吹き込んだようだ。
(確かに名前もチン君だし・・・こりゃ失礼)

チン君は、いつも何があってもニコニコマークでいる
ペットのような子で、演奏の相性も良く息が合って、
言葉も通じないのに、コンサートはスムーズに進行した。
また、プライベートタイムには、紙に書く漢字と辞書でのやりとりで
なんと、彼の家族の悩みまで聞いて、色んな話をお互いにして帰ってきた。

また食べ物の話になるが(私は食い意地が張っているもので・・・)
この台南での食事は、殆どが野外の出店のような所で、
いつも既にお皿やお箸等がセッティングされていた。
だからお皿の上には既にうっすらとホコリが溜まり、
そこへ食事が運ばれてくることになる。

ある日接待で、日本で言う鍋が旨そうにテーブルに乗っかってきた。
どーぞどーぞと言われるままに私はお玉ですくった瞬間!
なんとカエルがそのままの形状で湯だって現れた。
大の虫嫌いの私がヒエ~と悲鳴を上げたのは言うまでもないが
あらぬ事に、せっかく良かれと接待して下さってる社長の顔に、
お玉ごと投げつけてしまった。
その場は笑って過ごしてくれた。
しかし、えらく失礼なことをしたと深く反省したが、後の祭りだ。
郷にいれば郷に従え!という私であるが、これには参った。
(せめて、形がわからないようにしていてくれてれば・・・)
ひたすら謝りながらひとちぎり、ふたちぎり、決死の覚悟で口に運んだら、
あらまぁ!にわとりじゃあないの。
それも、より淡泊で癖もなく。
あとは皆様のご想像通り、パクパクーパクパクーと
有り難くたいらげたのであった。

朝は中華風おかゆを、昼はチン君の大好きなマックを、
そして夜は相変わらずホコリと共に食した。

帰国の際、台北へ移動して最後の晩餐会で頂いた中華料理は、
立派な食堂で(勿論、屋根付き)、日本人がよく知っている
あの中華コースだったが、いつものごとくやはり記憶として思い出されるのは
珍道中編のホコリのかぶったお皿に盛られてくる、
あの食事の方が俄然美味しかったように思う。

でも、そんな出来事も20年前のことだから、
今では想像以上に近代的になりホコリ付き食事なんて、
既に時代と共に風化してしまっているのでしょう。
そう思うと、ちょっぴり寂しいですね。

〈井手の割り込み・・・仏前結婚式〉

昨日も書きましたが(割り込みで)、
お世話になっている葬儀社の社長様が、この度ご結婚されました。
おめでとうございます。
披露宴(別会場)は石川が司会を担当させていただきましたが、
お式は、築地の本願寺で執り行われました。



この日たまたま勉強会の予定だった私は、一般席で参列をさせていただき、
ついでに少しばかり写真を撮らせて頂きました。
(実際は、石川が横からあれを撮れ、これも撮れとうるさかったのですが)
少しばかり緊張しているお二人のご様子です。

  

仏前式もいいものですね。
思っていた以上にパイプオルガンを多用し荘厳な感じがします。
以下はこの日の式次第だったと思います。(間違ってたらすいません)

先 開式の辞(パイプオルガン演奏)
一、参列者入堂着席(パイプオルガン)
一、新郎、新婦、媒酌人 仏前に進む(パイプオルガン)
一、司婚者入堂(一同起立) 仏前に進む(雅楽)
一、司婚者焼香
一、表白
一、司婚・誓いの言葉
一、念珠授与
一、式盃の儀(新郎新婦 三三九度)
一、焼香(新郎新婦)
一、同(媒酌人)
一、御両家 御一同様との乾杯(パイプオルガン)
一、司婚者祝辞
一、司婚者退出

司婚者は、普段講義を受けさせていただいている副輪番の内藤先生でした。
『一樹の蔭に宿り一河の流れを汲むさえ 浅からぬ縁(えにし)である。
広い地上にあって、生涯にひとりの人と出逢い、選び選ばれる幸福を思うとき、
誰でも「縁」という不思議な力を感じずにはいられません・・・』

というような言葉で、契りを結ばれるお二人のご仏縁を祝っておられました。





(日本における雅楽の発展は仏教と浅からぬ関わりがあります)

お二人の末永いお幸せをお祈り申し上げます。
MCプロデュース スタッフ一同

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年04月18日 17:44

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