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2005年05月07日
昨年と今年と、私の父が腰の骨を二度も折った。 それも同じ箇所だ。 理由を聞いて驚くなかれ。 一度目はTVを、母と二人でほんのちょっと横にずらそうとした瞬間に! (持ち上げたのではなく、あくまでずらそうとしただけらしい) 二度目はもっと仰天物! お布団をめくった、たったそれだけで・・・ボキッ!!だ。 それだけで骨折してしまうのだから、余程の骨粗鬆症なのだろう。 いくら年寄りとはいえ、まだ70代なのに・・。
それまでも、父の背中は既に30度ほど傾斜していたが、 この1度目の骨折で50度に、そして2度目の骨折で90度の、 最敬礼状態にまで曲がってしまい、 ついに部屋の中でも杖をついて歩くようになってしまった。 折れ所が少しでも悪ければ、 ついには寝たきりになってしまうところだと想像すると、 3度目が来ないことをひたすら神様に祈るばかりである。 立とうとするたびに、膝がぷるぷるガタガタ震え何秒もかかる姿は 見ていられないほど痛ましくもあり、ちょっぴり笑える。
それでなくても、昔内臓の手術で何度も切り刻まれた胴体は、 えぐれて女なら羨ましいほどのくびれ?だ。 今じゃ38キロしか体重がないという父が寝ていると、 あまりの薄さに空布団と間違えるほどだ。 万が一、間違えて踏みつけでもしてしまったら、 間違いなく父はあの世行きだろう。
その父が、先日電話で 『お父ちゃんなぁ、あと10年は生きるつもりやねんけどどない思う? いけるかいなぁ?』 と私に訊いてきた。 『案外あっちこっち悪い人ほど、しぶとく長生きするんじゃないのー』 と私は悪態をついた。 (これ関西人特有の愛情表現です) しかし、縁起でもないが “それでも万が一!・・の時に備えて喪服を買っておかねば” と頭の中を掠めたのは事実です。 これ、冗談じゃなく、備えあれば憂いなし・・・ともいうし、 このところ、やけに喪服が気になる私だ。 そんなわけで、心配する娘をよそに 案外ひょうひょうと我がポンコツおやじは日々、 生き延びることを考えているらしい。
〈井手の割り込み〉 そうですね、【多病息災】タイプですよきっと。 それにしても、関西人の洒落はきついというか、独特の愛情表現ですな。
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年05月07日 10:17
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