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2005年06月22日
先日、フューネラルビジネスフェアという大イベントに行って来た。 いわゆる、葬儀に関するあらゆる業者さん達がブースを設けて 商品を発表する場だったのだが、私がフェアを見る機会に恵まれた理由は、 2枚組み葬送BGMの作曲・演奏に携わり、このビジネスフェアでも CDの宣伝・販売をしていたからだ。
それにしても、ブライダルフェアなるものは誰しもよく知っているが、 葬祭フェアというと、ちと笑ってしまえる響きがある。 そこで、どんなもんかいなと 大会場に足を踏み入れて、私は仰天してしまった。
入ってびっくり見てびっくりである。 “葬儀”というと、どうしても暗いイメージがつきまとうものだが、 とにかく、どこもかしこも華々しいのだ。 (ともすると、お披露宴の方が地味なくらい)
“葬儀はアートだ、芸術だー!!”爆発していた。 例えば、写真の額は黒ではなく、透明感のあるガラスのみで、 あでやかなカラー写真を囲むのは、綺麗な曲線美の花台だ。 菊など一輪もない、色とりどりのフラワーアレンジメント風の可憐な花が、 水に浮かんでいたり、お披露宴でいえば、シャンパン何とか・・・ という雰囲気で、キャンドルが優美に飾られている。 (ローソクではなく、あくまでキラキラと光り輝くキャンドルなのだ)
華のモニュメントらしき巨大な置物は、完全に斬新なアートそのものだし、 骨壺は、誰それ作の焼き物ですっ!ってなノリだ。 棺桶は、重厚なまでの家具のようであったり、ベルベット調だったり。 仏壇に至ってはモダン家具に照明付き写真入りときている。 白装束は、白装束ならぬピンクの柄物まであった。
中でも笑えたのは、“シミ取り、アザとり、ボディケア”と、 エステさながらのキャッチフレーズだ。 どうせ、すぐに焼かれてしまうのだから、 生きている私の顔のシミを取って貰いたいほどだ。
そんな、あらゆる業者さん達の商品がひしめき合う中、 どこからか聴こえてくるのは・・・オオ!荘厳なる我がシンセの曲ではないか。 (良いわ良いわ、合うじゃぁないのよ、いいじゃぁないのよ) その自分の曲を聴きながら思った。 「私の時は、これをBGMに流してね。 そして、花はこれよ、あ、そうそう、シミ取りも忘れずお願いね」 と、甥っ子姪っ子に頼んでおかなきゃ・・・。
それほど私の時はこれがいいわ、あれがいいわ、と花嫁のごとく思ったほど 葬儀の世界観は180度一変した、というのが私の感想だ。 次世代の葬儀は、このようにどこまでも明るく美を追究することと、 死を新しい旅立ちととらえるものに発展していくのだなあ・・・ と感じた一日であった。
<工場長の一言二言>
フューネラルフェア会場で流れていた曲は、 綜合ユニコム株式会社のホームページより紹介されております。 発売されて1月足らずのフレッシュな作品。 ぜひ、現代の会館葬儀にご活用ください。
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年06月22日 11:27
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