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2005年07月20日

南国鹿児島への旅(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

鹿児島へ研修会で伺った。
空港に降りた途端に目に入る椰子の木の群れにはいつも、
「ああ、ここは南国!」という気分になる。
そしてさすがに暑い。
今朝の東京の気温は23度だった。
鹿児島は32度、「あつっ!」。
暑さから逃れるようにリムジンバスに乗り込み、
何年ぶりかの懐かしい景色を眺めながら指定された研修会会場へと向かう。

1泊2日の葬儀接遇研修会。
30名近い受講生が県内のあちらこちらから集まった。
鹿児島は、随分前から葬祭ホールの普及率が高い。
それは伺った話によると多くの寺院の規模が小さいことかららしい。
特に暑い夏の葬儀などは葬祭ホールが絶対にいい。
遺族やお見えになるお客様にとっても暑さをしのげる環境は、何よりのおもてなしだ。

1日目は、葬儀接遇の基礎講座だった。
どちらかと言えば机上のお勉強。
葬儀スタッフに益々要求されるであろう
「カウンセリングマインド」や「グリーフサポートの実践」・・・
などを含めての接遇の基礎を4時間たっぷりとお伝えさせて戴いた。

今回の宿泊は、以前伺ったときと同じ東急ホテル。
オーシャンビューの部屋からは「桜島」が見える。
眼下に広がる景色は、まるでどこかにバカンスに来たような気分。
すぐ横にあるフェリー埠頭からは島に向けた大小の船が、次から次へと出航して行く。





「こんな景色見たのは何年ぶりかなあ・・・」と、しばらくうっとりと眺めた。
このホテルでの朝の景色は特に美しい。
朝陽がキラキラと波に輝く様は夢のよう。
母なる海のエネルギーを全身にたっぷりと吸い込んだ。
「これで今日1日、存分に戦える!」そんな感じになった。





2日目は、市内にある葬祭ホールを使った
「実践!葬儀接遇ロールプレイング研修会」だ。
接遇研修会の場所が、九州であろうと、東北であろうと
「葬儀」のお客様に向けた心は同じだ。
葬儀の様々な慣習は違っても、お客様に対しての応対の大切さは変わらない。
お客様は誰でもが、悲しみの数日間を葬儀スタッフと共に過ごす中で、
そのスタッフたちと心地よく過ごしたいと、口には出さないが思っていらっしゃる。
その大事な時間経過の途上を葬儀スタッフも、
上手な接遇コミュニケーションを使いながら、
充分にお客様を満足させて欲しいと、私も心から願う。

ホールを使った実践的な研修会は初めてという皆さんと、接遇言葉や動き、
心遣いの細かい部分までを掘り下げながらの真剣な数時間が続いた。
受講生の皆さんには、今まで1回1回の現場で積み重ねてきた
精一杯の力を研修会の中で表現していただいた。
これまでしっかりと身を入れて頑張って来た方は、
ちょっとの動きや言葉を発するだけでその積み重ねが分かる。
簡単に見えることも、実は時間をかけて失敗を繰り返しながらの
地道な努力の結果であり、
その努力があってはじめて、その人の実力になっていることを
本人も見ている他の受講生も実感したはずだ。

 

鹿児島の皆さん大変お疲れ様でした。
これから暑い季節、お体には充分気をつけて頑張ってください。
東京の地から応援しています。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年07月20日 00:37

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