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2005年07月18日

ババシャツの進化(関谷 京子)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

一昔前は、下着といったら白かベージュの何の変哲もない、
いわゆる保温を目的とした“下着です!”そのものだった。
せいぜい、TV通販で「レースがこんなにも付いてゴージャスです。
あなたも一枚如何でしょうか」等とよくやっていた程度だ。

それがいつの間にか、見せる下着へと進化し、チラリズム的に胸元なんぞは
セクシーだったりかわいかったりするデザインとなり、
ババシャツとはもう呼ばせない生地、デザイン、柄に一変した。

ファッションもわざと見せる重ね着へと時代は変化した。
そんな経過を辿り、何と、昨年あたりからは急激に、
もう下着ではなくなっている様子だ。
下着か下着でないか定かではないくらいに進化し、
それはそれはかわいすぎるキャミソールとなり、見て見て~といわんばかりに
堂々とそれ一丁で若者達が街を闊歩するようになった。

こちらもその光景に何の違和感も抵抗も感じなくなってきた。
私などは40代なので、本来王道を行くババシャツを着ている方が
相応しいのかも知れないが、どうも私は年齢の自覚が無いらしく、
「かわいいトップスだわ~」なんて、透けそうなヒラリとした下着風お洋服に
目が移り、ハッ!と気付けば10代や20代の若者達に混ざって、
そのかわいい下着キャミを、手に握りしめていることしょっちゅうだ。

時代はどんどん変化している。
それに比べ殿方の下着といったら、何十年と相も変わらぬ
デザインと色を守り続けている。
うちの旦那さんはトランクス派なのだが、
結婚した時、その派手な、品を損なうほどの色と柄に絶句し、
“趣味が悪い~何これ~”と思ったものだ。
選ぶ理由を聞いてみたら、
「パンツぐらい派手にしててもいいじゃんいいじゃん」・・・
なるほど。
男性は密かに下着はパンツでおしゃれするしかないのか。
涙ちょちょぎれん程ささやかなおしゃれのしどころ、というわけだ。
そう思うと、最初は品のあるチェック柄とかを選んでいた私も、
もうどんな派手パンでもお履き!とばかりに以降自分で選ばせている。
(無茶苦茶派手です)
ましてや世のサラリーマン方など、
お気の毒なほどおしゃれのし場所が無いのだ。

でも、女達を見よ!
パンツだってシャツだっておへそだって見せて歩く時代だ。
世の中変われば変わるもの。
今後死語となりつつある(もう既になっているかもしれない)ババシャツが、
どう進化していくのか見物である。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年07月18日 00:38

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