近年、出版業界が何に力を入れているのか。
それが、最も興味があるところ。
今年目立っていたのは、携帯電話で読める小説でした。
携帯コンテンツは、どの業種でも元気があります。
ただ…
文字が小さくて読みにくい。
(わかっていたことですが。)
メールで盛んにコミュニケーションしている、
若者向けの市場なのでしょうね。
個人的に興味深かったのは、電子ブックです。
去年は最も盛況だったカテゴリーでしたが、
今年は少し出展が減っていたように思います。
そもそも、電子ブックは現在日本で1万機程度しか出回っていないそうです。
それでも出版業界が電子ブックに力を入れるのは、中国にその答えがあるとか。
「中国の識字率を上げるために、中国全土に教科書を配布すると、
世界の森林に多大な影響を与えるのです。」
と聞きました。
真偽の程はわかりませんが、自然環境のために頑張ってください。
ちなみに、下の写真は、電子ブックサンプルの一つです。
データの保存はSDカード。
これが意外に軽かった。
そして、目が疲れない。
去年は、画面チカチカして読むのに疲れましたが、
一年で進化していました。
現在1万台だけれども、業界は本気です。
この調子で技術革新が進み、学校の教科書が電子ブックになって、
科目毎の教科書はデータで開く、というような時代が来るかもしれません。
弊社のセミナーも、教材を印刷する手間がなくなるかも…。
製本された本がなくなることは無いでしょうが、
電子ブックの可能性がうかがえたことが、今年の収穫でした。
その他、英語教材の激しい売込みを無視したり、
雑誌の叩き売りを遠目に見ていたり、
東京国際ブックフェアを堪能しました。
来年もきっと訪れるでしょう。