ＭＣプロデュース

“実は私アリスが腰の施術をしています”

そうなのです。
アリス様とは、美しい毛並みの良い猫ロシアンブルーなのでありました。
こんな大先生にシコ踏んでもらったら、
それだけで抱きしめたくなるほど小さくかわいい。



そしてもう一人、この医院にはサンダー様という
理事長先生もおられるのだが、さすが理事長だけのことはあって、
滅多にお目にかかれないのが残念だ。

その昔・・・私も日本猫の雑種で“のんた”という８キロもある
タヌキのようなどら猫を飼っていたが、
こいつには猫のプライドっちゅうものがないのか、
アリスのように凛としたところがない。
人のあとをつけまわし、出かける時には、死にそうな声で泣き崩れ、
帰宅の際には、足音を聞きつけて、これまたギャースカミャースカと
大はしゃぎで、玄関まで欠かさずお迎えに来てくれた。

そして私がピアノで“ある愛の詩”を弾いたら、
うっとりとした表情でピアノの上から私を見つめ、
テレビを見るときは一緒になって私に抱かれて観た。
朝は私の布団に潜り込み、胸の上に乗っかって、
グミのような手のひらを上下さし、“ねえ、もう朝だよう・・・”
といわんばかりに起こしてくれると、
もう愛しさ余って、窒息させそうなくらい強く抱きしめたものだ。

どうしてこんなにかわいいのだろう！
そりゃぁ見てくれは、決して良いとはいえないが、
性格のかわいさは誰にも負けないわっ！なんて
私も親バカっぷりもいいとこだったのを思い出す。
でも、死んだときのことを思えば、今ではもう辛くて飼えないのが現状だ。
それに、訳あってどうしても離れなければならなかった時、
私は固く、のんたと約束したから。
「猫を飼うのは、後にも先にもお前だけだよ」って。

だから、今はアリスちゃんに会えることで我慢している次第だ。



＜関谷の割り込み＞
例のゲルマニウム温浴、受けた後ビッショリと濡れた下着丸ごと、
お着替えの日をめでたく迎えました事をお伝えしまーす。
バンザーイ！