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2005年10月23日
確か以前にも“ポンコツおやじ”と題して、 父のことは書いた覚えがあるのだが、今、私の父は77才である。 数年前から実家に帰っては聞かされていたのが、 「お父ちゃん、あと10年は生きよ思とんねんけど、どない思う? いけるかいなあ?」がいつもの口癖だった。 その頃の体重は44か45キロ程だったと思う。 勿論ガリガリだ。 その後、お布団を剥いだだけで腰の骨を2度も折り、 入院し、最敬礼状態にまで腰が曲がってしまった。 それでなくとも、今までに手遅れ寸前の病で、 胴体を見事なまでに何度も切り刻まれ、痛々しいこと甚だしかった。 今では体重僅か38キロにまで落ちてしまっているという。
それなのに、驚くべきは本人の生きる事への執念! あと10年、と言っていたはずの父は、今では、 「あと15年は生きたいなあ」とのたまっているらしい。 いつのまにか父の寿命目標は、5年延長されているらしいのだ。 今じゃ200メートル程しか歩けない身体で、たいしたものだ。 死にそうで死なないところが、さすが!私の父。 えー根性しとる。 しかし、あと15年ってあんた、92才でっせ。 目標は高く持つべきだが、健康な人でもそこまで生きるのは難しいのに、 全く高すぎることこの上ない。
その父が私の肖像画を毎日こつこつと描いてくれている。 しかし、要のところで失敗したから、書き直した方が早いと思うのだが、 写真一つ見ないで、毎日もくもくと筆をとってくれているというから、 これただ者では出来ない集中力だ。 そして大作である。 (父よ!絶対にその絵を遺作にするでないぞ!) しかし、これ父が死んだら大切にしないと、相当娘への想いがこもってまっせ。 押し入れにでも入れようもんなら“キョウコやーい、お父ちゃんやでぇ” と押し入れから呼ばれそうだ。 えらいこっちゃ。
それにしても愛すべき我が父が38キロだ、等と聞くと 心配で心配でたまらないのに、本人はごはんもモリモリとよく食べ、 長生きする意気込み十分だ。 父が92才の時、私は60才か・・・ こりゃどっちが先にあの世行きかわからん気がしてきた。 50才の兄も同じ思いでいるかも知れない。 母は身体は至って丈夫にできているから、 これ、家族中で長生き競争になるやもしれぬ。 とにかくみーんな長生きして、逝くときはポーーーーーックリ! といきたいものだ。
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年10月23日 16:27
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