« 岩手研修報告 (井手 一男) | メイン | 伊豆一泊旅行 その1 (関谷 京子) »

2005年10月06日

法要の司会 (石川 元)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

ホテルでの一周忌法要の司会を担当させていただきました。



「美容整形外科の院長先生が施主様ですから、
その病院に伺っての打ち合わせです」と担当者。
「ラッキー!顔のシワとたるみの相談も出来るかも・・」
と喜んだのも束の間。
この施主様は、私の司会経験の中で歴代3本の指に入るほどのツワモノでした。

院長先生は、バリバリ現役でとにかくお忙しい方。
高齢の施主様がこの規模の一周忌を1人で仕切るのは、
確かに大変だったと思います。
しかし、自分で仕切らないと気が済まないタイプ。
参列者も著名な方ばかりだったせいか、
「参列者に失礼があっては、困る」との一点張りでした。

担当者も私もビクビクもの・・・。(施主様に対して)
必要最小限の司会文言に抑え、お別れの言葉を述べる方々の
お名前・履歴は、すべてインターネットで調べました。
弁護士連合会のトップ・最高裁判所判事・衆議院議員・参議院議員と
名前で検索すれば、必ず出てくる大物ばかり。
こういう方々は、途中で退席するから要注意ですよね。
案の定、「お帰りになるときには、しっかり労いのアナウンスをして送り出して」
と施主様に言われていたので、歓談中も来賓席から目が離せません。
各卓のサービススタッフにも
「指定された来賓が帰り支度を始めたら私に合図を下さい。」
とお願いしておいた。

 

ここのホテルマンは、本当に親切で気持ちがいいほど
ニコニコと仕事をこなすスタッフです。
(一周忌なので、笑顔は消していましたが)
何とか、この一周忌を無事に納めようと皆、一生懸命。
お食事のサービスをしながら(サーバーを持ちながらも)高らかと手が挙がり、
私に合図を出し協力してくれます。
やはりチームワーク!!
スタッフが困っているときには、それをカバーするために
私もアナウンスで最大限のフォローをしていきます。
持ちつ持たれつ・・・。
こんな信頼関係が、成功へと導いてくれるのでしょうね。

閉式後、施主様から「ありがとう」の労いの言葉が・・・。
「よかったな」だから司会の仕事って辞められない。

施主様は、ほんの少し気が短いだけ、ほんの少し変わっているだけ・・・。
怖い・怖いと恐れていた私の対応も
きっと気持ちのいいものではなかった事でしょう。(反省しています)
いろいろなお客様がいらっしゃるので、毎回勉強になりますなぁ~~。

もう少し目じりのシワが深くなったら、この施主様に診てもらおうかな。
故人のご冥福をお祈りします、
と同時に施主様のますますのご活躍を祈念いたします。

<お知らせ>
明日7日と明後日8日にそれぞれ
「セレモニー司会術ベーシック講座」と
「キャリアアップ・ナレーション講座」が開催されます。
かなりのテキスト量ですが、それだけ中味も濃いですよ。
是非ご参加ください。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年10月06日 18:57

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mcpbb.com/blog/mt-tb-funet.cgi/185

このリストは、次のエントリーを参照しています: 法要の司会 (石川 元):

» フェラガモ バッグ from フェラガモ バッグ
MCプロデュース: 法要の司会 (石川 元) [続きを読む]

トラックバック時刻: 2013年07月05日 04:29

» レイバン from レイバン
MCプロデュース: 法要の司会 (石川 元) [続きを読む]

トラックバック時刻: 2013年07月15日 03:57

(C)MCプロデュース 2004-2013 All Rights Reserved.