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| 新規オープン葬儀社をサポートする ~第2回目研修会報告~(加藤直美) »
2005年11月30日
凛と肌を刺す冬ざれの風を浴びながら・・・(ちょいとオーバー) 加藤と事務局のK氏と私の3人で、再び新潟の地に降り立ったぜ ! さて、前回の研修からどれくらい上達しただろうか? 宿題は克服しているだろうか? 何せ初心者が大半を占めるメンバー構成だから、 ホールオープンまでの残された時間である程度の形を整えなければならない。 課せられた使命の大きさに身震いしているのか、 はたまたただ単に寒さに弱いだけの3人なのか。 2週間振りに見る建設中のホールは足場も取れ大方完成しているようだ。 建物を見ただけでもオープンが近いことを物語っているではないか。 時間が・・・時間が無いのだ。 講習前から不安がよぎった。
前回の様子から判断して、テキストや資料を大幅に追加してある。 これだけでも特別扱いであるが、そうせざるを得ない。 正直な話、素人を3回の研修でプロの葬儀社にするというのはとても無理。 そこで着地点をどこに持ってくるかが問題なのだ。 クオリティが上がるまで練習する時間や現場経験を積むことが不可能である から、司会や接客という個別の業務だけをやっても仕方ない。 それはそれとして、スタートするに当って仕事の発生から業務全体の流れを 把握してもらったり、模擬葬儀形式で実際に動いてみたりしないことには、 どうにもこうにもトンチンカンである。 新しいアイデアなどのご提案をしても、相手には理解するだけの 知識も経験もないから、まるで異次元の会話のように噛み合わない。 新品のホールがもったいなくて、もったいなくて・・・こっちが泣きたくなる。 何せあの加藤が絶句していたくらいだから、その打つ手の少なさに、 いくらいい加減な私でも危機感を覚えた。 納得するレベルを低く見ても、数ヶ月は付きっ切りで仕込まないと難しい。 ・・・本当に困った。 だからこそ、研修後も日々研鑽を積めるテキストや資料を惜しみなく提供した。 残念なことに、こちらの意図はあまり理解されていない様子だったが。
取り敢えず3回目の研修は日程をずらす事として対処したが、 葬祭事業の立ち上げは、夢はあるけど、その実務の対応には困難を極める。 そして新スタッフの言葉に耳を傾けても、具体的な夢など聞こえてこない。 ビジョンが不鮮明である。 何処もやっていないようなオリジナル・サービスだとか、 概念ばかりのお題目はあるのだが、明確な具体案がほとんどない。 オープンが間近に迫っているのに、いささかどころか、全然物足りないのだ。
まあそれでも全員の実力が明らかになっただけでも前進と捉えたい。 <危機感>という共通認識も芽生えたであろうし、 やるべき事の多さに驚愕しながらも、その山の高さに唖然としながらも 前へ前へと推進していく力を持続させるしかないのだ。 生き残るためには・・・(この言葉嫌いなんですけど、使います) だって実際の現場では、誤魔化しが効かず、実力がそのまま表れるから。
向き不向きはどの職業にでもあるだろうが、それを見据えた採用も必要。 会社としてのキャスティングの大切さを痛感した。 細かな役割分担も考慮しながら、それぞれの分野でのスペシャリスト・・・ とまではいかなくても、誰一人パソコン得意な人がいません・・・ では話にならないし、花のアレンジに知識がある人もいない・・・ 音楽もそんなに詳しくなくて・・・照明もちょっと・・・ではね。 ではこの分野は誰が担当するのよ?・・・と言いたくなるのだ。 全員で一つの形を作る意識が薄いのはいけない。 今の時代は、「あなたは、何が出来ますか?」である。 各自が自分を磨くしかないのだ。 誰もやる人がいない分野があれば、それをチャンスと捉えて学ぶべき。 学校へでも何処へでも修行に行くべきである。
私は、究極のサービス業と呼ばれる葬儀は、 何処まで行っても<人を中心としたビジネスだ>と思っている。 スタッフの心のありようや気持ちの持ち方次第で大きく左右される。 死に物狂いで<気持ちを込めろ>と叱咤激励したい。
次回お会いするまで、皆さんの頑張りに期待したいですね。
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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年11月30日 18:28
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