« 追悼文が出された社葬を見学に(工場長) | メイン | 葬儀社立ち上げの第2回研修報告 (井手一男) »

2005年11月29日

寺院葬の司会を終えて (石川 元)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

お寒い季節がやってきましたね。
寺院葬と言うと本堂ですか? 式場ですか? と真っ先に聞いてしまう。
(失礼ですよね。ごめんなさい)
大手の葬儀社さんから独立した方が、私の事を覚えていて下さり
司会に呼んで下さいました。(嬉しいです)
しかし、通夜はブライダルの本番が入っていたので残念ながら無理。
私の都合で葬儀・告別式のみ司会に入らせて頂きました。



やはり通夜・葬儀は2日間セットで同じ司会者が入るべきですね。
通夜の様子は事前に聞いていたものの、葬儀に別の司会者が入ると
仕切り直しのような印象を与え、遺族の方々にも
要らぬ心配を掛けさせてしまうような気がします。
通夜・葬儀と一連の流れで進める方が、自然ですしね。
私の都合で申し訳なかったと思います。

今日は、商店街の店主の葬儀でしたが、ナレーションも弔辞もなし。
浄土宗なので特に不安な点もない。
僧侶用のお経本を持参してるし、差上も理解していますから・・・一応ね。
(打ち合わせの際に、毎度の事ながら導師が驚かれます。)
ほんの少し気がかりなのは、弔電くらいかしら・・・。
東京の葬儀では、弔辞がない場合は導師退場後に弔電を拝読する場合が多い。
しかし、会葬者は焼香後自席には戻らず(式場の物理的事情で)、
お別れまで控え室で待機してもらっていた。
「控え室はスピーカー設備を備えていないので、
お別れ後の葬儀委員長・喪主よりのご挨拶前に弔電を入れることしよう」と担当者。
「はい。了解!」
しかし、良かれと思ったこの判断が、結果的にはトラブルに繋がってしまった。



お別れ後、お棺の蓋が閉まり合掌の後・・・・
「弔電を拝読させて頂きます。」
本文・名前と5通ほど、そしてご芳名のみ3通くらい読んだその時、
「プン・・・」
突然マイクの機嫌が悪くなり音声が途切れた。
場所を移動してみたが、回復の見込み無し。
(やっぱりワイヤレスマイクはまずいな)
本番前にマイクチェックはしたし、今までマイクの調子はすこぶる良かった。
しかし、葬儀委員長・喪主の挨拶用のマイク出しをした直後に、
私のワイヤレスマイクの調子が悪くなったので、
マイク同士の位置的な問題だったのかも知れません。(けど、まずいよね)

すると落ち着き払った担当者が、挨拶用のマイクを私の前に差し出してくれた。
この担当者は、いつも私とアイコンタクトの取れる位置に
待機していて下さるので助かります。
「大変失礼致しました」と何事もなかったかの如く残りの弔電を読んだが・・・。
やはり機械は、恐いですね。
もう1本のマイクが生きてて良かった。

しかしマイクが全滅したら、大声で司会をするしかないのでしょう。
こんなトラブルが二度と起きない事を祈りますが、
大声で司会をする心の準備も必要かも知れませんね。
マイクの件は、本当に申し訳なかったと思いますが、
担当者の今までの評価が高かったのでしょう。
葬儀委員長の挨拶で、「葬儀社さんには大変お世話になりました」
と労いの言葉が盛り込まれていた。
(今までの対応がミスを帳消しにする事ってよくありますよね。
だから良かったけど・・・)
私も本番前にもっと入念なマイクテストが必要だと反省した1日でした。

故人のご冥福をお祈りいたします。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年11月29日 13:07

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mcpbb.com/blog/mt-tb-funet.cgi/125

(C)MCプロデュース 2004-2013 All Rights Reserved.