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2005年12月01日

新規オープン葬儀社をサポートする ~第2回目研修会報告~(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

綜合ユニコムさんのチームによる新規オープンの葬祭ホール
「スタッフトレーニング」の第2回目研修会があった。
弊社、井手講師の司会と私の接遇を融合させた1日研修会である。
本来であれば、司会にしても接遇にしても1日たっぷりと
時間を戴きたいところではあるが、オープン前研修会ということで、
葬儀の中で必要とされる司会と接遇をそのレベルに応じてリンクさせながら
進めて行く特別な内容になっている。



前回の研修会で、スタッフのある程度のレベルが分かったことで、
当初の研修予定を若干変更した。
「オープンに向けた、より実践的な内容でトレーニングするため」にである。
司会者は、全メンバーから選抜されたスタッフを重点的に訓練する。
接遇はそれ以外のスタッフで、
お客様応対の基礎から実践へと、内容もより具体的にして行く。
お客様に対しての応対は、経験者も新人もそこにいる全員の
同じような接遇レベルが求められるので全体の底上げが必要だ。
研修会場を式場に見立てて、実際の言葉や動きを入れてのトレーニングを繰り返した。



全国で他の様々な研修会に伺うと
「これからの葬儀接遇を模索し、より新しい、他社がやっていない形を創造しよう」
等と研修会目的で掲げているにも関わらず
「こんなことは、私はしない」とか
「こんなことは、やったことは無い」とか
「こんなことは、やらないはず」とか
「こんなことはいちいち説明をしなくても、お客様は分かっているハズ」
などというスタッフからの意見が出る。

「ですから、今回は新しいことをやって行くために、今までとは違う何かを取り
入れて行くための研修会ですよね」と、私がやんわりとかわすと
「ああ、そうでしたねえ・・・」と納得はするが、すぐに又
「出来ないことはやりたくない」
「新しいことはなるべく避けたい」
「これ以上、仕事を増やしたくない・・・」
などという前向きでは無いスタッフたちの<大きな抵抗>を感じたり
「謙虚さを欠いた発言」をまともに受ける。

私は、「古いやりかた」がダメだとは思わない。
今までのやり方だって、場合によっては肯定するものも多くある。
しかしそれが今の世の中に通用するものであればOKだが、
すでにお客様が「そのやりかたを好んでいないもの」の場合は、
変えて行く必要があるのではないだろうか・・・。
そのための研修会であり、変わって行くために
どうしたらいいのかを話し合う格好の場でもあるはずだ。
葬儀の様々のことで、自分たち優先でコトが運ぶ時代は終わった。
常に「時代に合ったお客様の評価」という目を大切にする必要がある。

ところで今回は、新規オープンということで、
葬祭ホールそのものに「今までの形」というものは無い。
そして「それらの形」が何にゆだねられるかは、
今回採用されたスタッフの経験や能力だ。
中堅スタッフを中心に新人にいたるまで、コンセプトに基づいた上での
それぞれのやり方や考えを融合させながら、講師の私たちはそれを調整しながら、
又ご提案として投げかけながら、より新しいホールの形を作り上げて行くのだ。
受講生も講師も多くの時間と体力、気力を使う。

もちろん今回は、研修会以外にも様々な部分で<プロのサポート>
がなされてはいるが、実際にお客様に対してアプローチをして行くのは、
その現場のスタッフたちであるということを忘れないで欲しい。
今置かれている自分たちの立場、役割・・・
期待されているものの大きさに戸惑うことなくどんどん突き進んでもらいたい。
可能性は充分にある!
葬儀スタッフたちは、このような時期には、精神的な安定とより強い絆が求められる。
私は講師としての立場でしかお手伝いが出来ないが、
出来る限りのサポートをして行くつもりだ。
次回の研修会では、実践的にも精神的にも
さらなる成長をしていることを心から願っている。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年12月01日 18:27

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