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2005年12月26日

息子の小さな夢をプレゼント (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

「せっかくだから伊豆で、温泉に泊まろうよ」(やっぱりね)
家内と娘が言い出して・・・(こうなることは目に見えていましたが)
否定しようものなら母娘両方からから攻撃されるのは明白ですので、
蛇に睨まれたカエルのように、私は身動きがとれません。
2歳の天使も、やんちゃ盛りだし、6歳の息子の面倒もある・・・、
んー、お姉ちゃんは中2だから放っといても平気かな・・・。
いろいろと頭の中では、どれだけ大変な旅行になるか予想していました。

予想通りでした。
いや、予想以上でした。
行きはよいよい、帰りはこわい・・・。
何せイブの夜に伊豆から新宿まで戻り、新宿の地下街を子供連れで歩いて
重い荷物とバギーを押して、西武線の改札まで辿り着かなければなりません。
当然チビはグッタリと寝たりしますよね。
(何が嬉しくてこんなことするのでしょう)
周囲はアベックだらけで、ベタベタしてて、荷物なんかも持ってたりします。
「どうして、男と女の人ばかりなの?」
息子の素朴な疑問でした。(正解)
男同士、女同士の組み合わせが極端に少ないことに気づいたようです。
なかなか鋭い観察眼ですな。
ともあれ、我々一行は八甲田山の行軍のように遅々として進みません。
よく全員が無事に帰還したと思います。(ふー、疲れた)
では順を追ってレポートしましょう。

スーパービュー踊り子号に乗ることが息子の夢でした。
(小さっ、宇宙飛行士になるとか、何かもっと凄いのないのかよ。)
全国の特急列車が写真入りや図解で掲載されている本を眺めては、
「カッコイイーっ!」「乗ってみたーい!」の連発だったのです。
自分が乗っているところなのか、はたまた運転しているのか、
勝手に想像を膨らませては、いつの日か乗車出来る事を願っていたようです。
で、その夢を叶えてあげました。



幼い男の子は、ヒーロー系か、乗り物系かのいずれかに夢中になるのですが、
我が家の場合を振り返ってみると、まずは「働く自動車」系でした。
はしご車、消防車、パトカー、ごみ収集車、パワーショベル・・・。
(ごみ収集車が意外と人気があるのですよ)
次に飛行機に興味を持ち、旅客機、戦闘機、ヘリコプター・・・。
この間一貫して「ぬいぐるみ」も大好きで、犬、えい、オコジョ、へび、かめ、
さらには動物園に行くたびに、キリンや象やシマウマやライオンと増え続け、
大物の定番であるクマさんやブタ、そしてディズニー系キャラも含めると、
我が家はちょっとした「ぬいぐるみ屋」さん?の様相です。
爆発的なブームにはなりませんでしたが、ミニカーの収集も継続してました。
その後プラレールに夢中になって、少しずつ買い集め、新幹線は全て揃ってま
すし、今では全長30メートル位で、リビングから廊下を通して台所を回り、
再びリビングに戻ってくる豪華コースが設計できます。
もう大人が手出しをしないと作れないような量になってしまいました。
(将来はどこかへ寄付しましょう)

伊豆旅行の初日は、グランパル公園だったかな?
思いっきり寒くて、遊びどころではないと思ったのですが、子供たちは平気。
このほぼ垂直落下の滑り台は、一体何?
滑っているというより、落ちてます。

 

中2の娘は怖いもの知らずですから、2分ほどの躊躇でクリア。(凄い)
いつの世も情けないのは男です。
お姉ちゃんがクリアしたので、男の自分としては頑張りたいのだけど、
どうしても怖くて手が離せないようです。
再び上がったお姉ちゃんの説得も虚しく、また1人取り残されました。

 

下から家内と私が応援しましたが・・・終いには泣き出す始末。
寒風の中・・・約30分・・・最後は私が怒って
「もういいから、階段から歩いて降りてこいっ!」と怒鳴ったら、
泣き叫びながらダイブしました。
突然だったので写真には収められなかったのが残念。
私は息子の勇気を湛えてあげましたが、家内と娘は
「降りる時の恐怖に歪んだ泣きそうな顔が面白い」と笑い転げていました・・・。
(女は恐ろしい、息子がブルブル震えていたのは寒さばかりではないですね)

まあここは春か秋ならとても過ごしやすい所でしょう。
なにせ子供が喜ぶ遊びが満載です。
変わった自転車の数々・・・


(娘が乗るとクマの玉乗りに近いです)


(その場をクルクル回る自転車・・・どこが面白いのか?)

頑張れば自力で一回転する「箱型ブランコ」。
体が飛んでいかないように箱型の檻に入って全身で漕ぎます。


(ここでも息子は恐怖に引きつっています)

幼い子供向けの乗り物の数々が、ガラガラでしたけど・・・。
寒すぎというか、完全に行く時期を間違えています。
似合わないサンタの叔父さんも、タバコ臭いわ、寒いわで、
子供たちの夢を壊しっぱなしでしたね。
(サンタが方言喋るかよ)

 

こうして一日目の行事が無事に終わりました。
(これだけでも疲れたぜ)

前にも書きましたが、子連れでも迷惑を掛けないですむホテル・・・
という条件で「ハトヤホテル」に決まり、いざ到着。



さすがに冬休みですから、ホテル側でも趣向を凝らしていました。
バイキングの夕食時には、たこ焼きチャレンジコーナーと題して、
家族でたこ焼きを焼いて食べることが出来たり(私には珍しくもないのですが)。
息子は親戚の「ひろちゃん」を連れて来ればよかったと・・・。
プロ連れて来て、たこ焼き作らせてどうすんのよ。(バカですね)
(北九州のひろ坊をよろしく・・・小さな宣伝です)
また綿菓子作りチャレンジというのもあって、自分たちで好きなように
綿菓子が作れるようになっていたり・・・。
結局どちらもやらされる羽目になって、父親は大変です。
それから中2の娘の食欲には驚きました。
サザエのつぼ焼を10個以上ぺろりと平らげていましたが、
よっぽど好きなんでしょうねえ・・・見てるだけで嫌になりました。
そしてチビ二人が寝静まると、私に面倒を見させて、母と娘の二人だけで
さっき入ったばかりの温泉にまた浸かりに行ったり自由気まま・・・
喧嘩ばかりしてるくせに、こういう時だけは意気投合するらしい。
部屋でタバコを吸えば、鬼のように怒られるし、不便極まりない2日間でした。
女同士が組むと、恐ろしいことだけは体験できました。
五人で川の字?になって寝るのも初めてです。

「2歳の天使もいるし、タクシーをチャーターしましょ」(きっぱり)
伊豆に到着してからの交通手段は、初日も全てタクシー。
2日目の行動も全てタクシーになるなら、チャーターした方がそりゃ便利。
でも贅沢させすぎじゃないかなあ・・・等と言おうものなら反撃が・・・
「はいわかりました、フロントで予約してきます」(当然ですよね)
コースは、「シャボテン公園」「大室山」「蝋人形館」「ガラス工芸館」。
タクシーが到着し、意気揚々と元気な皆(私一人がすでに疲れていました)



いやあ、移動中にゆっくり座れるだけでもホント良かった。
運転手さんに聞くと、伊東には美しい紅葉がないとのこと。
一年を通して青葉が茂る樹木が結構あって、中途半端なんだそうです。
その代わり、桜は春と秋と2度の満開を迎えるとか・・・。
「10月桜」の見頃の時期は、観光にもってこいの時期みたいですよ。
(次回は秋で決まりだね)

シャボテン公園は面白い。(想像してたより広かったです)
動物好きには堪らないかもしれません。
そして私たちの目玉は、テレビで活躍しているチンパンジーの「アスカ」の芸。

 

ショーは爆笑物の連続ですが、最後は少し可哀想になりました。
食べていくために、チンパンジーも努力を惜しまないのですね。(くーっ)
滅多に動かない鳥「ハシビロコウ」にはお目にかかれませんでしたが、
大陸ごとの各種サボテン展示館があったり、それなりに楽しめます。

その後目の前の大室山にリフトで登り、頂上から眺める絶景を楽しもうと・・・
近くに富士山も拝めるし、天気の良い日は房総半島まで見渡せるそうです。
しかし、物凄い強風と雪がちらついていて、寒さでじっとしていられません。
逃げるように下りのリフトに飛び乗りました。

蝋人形館では2歳の天使が絶叫し(お化けと人形の区別がつかないらしい)、
ガラス工芸館では、子供たちがいつガラスを割るのかと心配で・・・。
ただアールヌーボーとジャパネスクついて、再び学べたのが収穫でしたけど。
アールヌーボー(フランスの新しい芸術)とは今から100年前、
フランスを中心に流行した芸術様式で、植物模様や流れるような曲線が特徴で、
日本の芸術・浮世絵の影響を強く受けている・・・など等。
それからルイヴィトンのモノグラムと日本の家紋の意外な関係も興味深く感じ
ました。モノグラムとは、姓名の頭文字などを組み合わせて図案化したもので、
ヴィトンのモノグラムには日本の家紋が大きな影響を与えています。
だから日本で人気があるの???(ウソー、ホント?)

2日間の強行日程も終わり、再びスーパービュー踊り子号へ。



1号車の1番の席を取ったのですが、進行方向が反対でした。
それでも息子は大はしゃぎ。(恥ずかしいくらいです。)
落ち着くまでに30分は掛かりましたね。
後ろ向きに車窓を眺めながら、いつの間にか私はウトウト・・・。
横浜辺りで目が覚めたのですが、駅のホームを見ただけで・・・その人込みに、
新宿に着いてからの大変さを理解しました。(やっぱりね)
後は皆さんの想像通りです。
正直腰が痛いですが(だっことオンブのし過ぎだあ)、
実は今日これから私は、クリスマス恒例のサンタ(高齢のサンタ?)
にならなければなりません。
もう息子には間違いなく・・・バレるでしょうねえ。
とにかく頑張ります!
私のサンタ姿は、近日公開・・・。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年12月26日 10:24

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