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2005年12月25日

私の趣味は、合唱団の指揮者です(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

昨日、私がホスピスの音楽サポートをしている
病院のクリニック外来で、ミニコンサートがあった。
患者様のバイオリン演奏と、チャプレンの息子さんのチェロ演奏と、
お医者様たちのコーラス隊の演奏会だった。
30分という短い時間ではあったが、お客様を楽しませようとする病院側の
気持ちがこもった素晴らしいひとときだった。
久し振りにお客様側になって、存分に楽しませていただいた。

私は、こういう手作りのコンサートが大好きだ。
長いことプロの世界に生きてきて、
生の演奏を人前でする緊張感を無くしつつある私である。
人前で何かをすることは私にとっては当たり前の世界で、
どちらかと言えばギャラリーが多いほど私は燃えるタイプになってしまった。

今、中学校では学級部の部長を仰せつかり、
委員会などでは多くのお母さんたちをまとめているが、
「よく人前でそんなことが平気だわね」と言われる。
私にとってはナンでもないことになってしまった。
夫には「あなたには、初々しさが足りない!」と言われる。
確かにそうだ。

普通のお母さんがみんなの前で緊張のあまり声が出ないのを見たりすると、
かわいらしくてすごく羨ましい・・・。
(もう、そういう新鮮さは私には無いのかも知れない・・・)
コーラスなども、普通の人たちが、
人前ではにかみながら演奏をする新鮮さは実にイイ。
息子たちの学校では小学校から中学校に至る毎年のように、
様々なイベントで保護者や先生方のコーラス隊を結成し、
指導と指揮をして楽しんできた。

何が楽しいかと言うと、音楽をするということはもちろんのこと、
最初は恥ずかしそうに小さな声でつぶやいているようなお母さんたちが、
練習を積む内にどんどん上手になり声が出てきて、
その内には殻を破ったように弾けてくる様子を見ることに尽きる。
人間の可能性はスゴイ!

昨日の病院のミニコンサートでは、お医者様のコーラス隊が実に楽しかった。
いつもは難しそうな顔をしていたり、専門的なことを言っている人たちが、
一生懸命に楽譜を見て、恥ずかしそうに、又は堂々と歌っている。
中にはマスクをしたまま歌っている先生がいたが、
取るのを忘れたとしか思えない・・・。
マスクをして歌っている人を見るのは初めてだったので、
ユニークでほほえましくて、内心笑ってしまった。

そしてその演奏会後には、ホスピスでのライヴをさせていただいた。
思いがけずボランティアスタッフの方々が多くいたので、
5~6人の即席コーラス隊を作った。
「日本の歌メドレー」の楽譜を持っていたので急遽歌うことにした。
私はピアノを弾きながらリードした。
ボランティアスタッフの皆さんはとても上手で、時々ハモリも入れてくださる。
「トレビア~ン!」素晴らしかった。
ラウンジでは数名の患者様とご家族が聞いてくださった。

多くの患者様や看護師さん、そしてクリーンスタッフの方までが、
すでに私のライヴを楽しみにしてくださっている。
患者様にはナンと言葉をかけていいのかが分からないことが多い。
そんな時に、音楽は言葉以上の力を発揮してくれる。
難しいことや頭だけで考えたことをあれやこれや言うのではなく、
気持ちを込めて演奏すること。
時には音楽だけがあれば、他に何もいらないということも、
ホスピスで知った大切なことの一つだ。

これからも、様々な場所で音楽を通して多くの方々と出会って行きたい。
その内、「葬儀屋コーラス隊」でも結成して、
ユニコムさんのフューネラルフェアのステージで、歌わせて戴こうかな?
と思っている。

<井手の割り込み>
クリスマスですね。
皆様は昨夜から誰と過ごされたのでしょうか?
この2日間だけはクリスチャンで、
一週間もすれば仏教徒や氏子になる日本人の多いこと。
まあ、それはさておき・・・
それぞれのクリスマスの様子は、追ってご報告いたします。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年12月25日 10:27

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