ＭＣプロデュース

欧米では、結婚記念日に夫婦で贈り物をしたり、言葉で表現したりと
夫婦間の気持ちを伝え合う事が日常になっているようですが、
夫婦としての絆より「家」を重視してきた日本では、
結婚記念日を祝うという感覚はなかなか定着しなかったようです。
（日本人はシャイですしね・・・）



このご夫妻だって、昔の日本の夫婦を絵に描いたような２人です。
心では感謝をしていても、気恥ずかしくて口には出せないタイプ。
では、なぜ・・・そんな２人が、
こんなに大々的に公衆の面前でルビー婚をお祝いする事になったのでしょう？

お米屋さんを営んできたご夫妻には３人の子供さんがいて、
３人のお孫さんもいらっしゃいます。
そう・・・周りが囃し立てて、やっとこ当日を迎えたのです。
（打ち合わせでもそんな恥ずかしい事が出来るか・・・と大変だったのですから・・）



しかし当日は満更でもなさそうで、日本伝統の和装姿、とても素敵でした。
ご主人は衣冠束帯、奥様は十二単姿です。
先日、紀宮様がお召しになった十二単は、重さにして３０キロあるそうですが、
この奥様がお召しになっている十二単は２０キロほどだそうです。
恥ずかしがり屋のご主人が、奥様にルビーのネックレスを贈ったんだよ！
（かっわいい～！）

私は、ブライダルの司会も担当するので、
毎週末には新婚夫婦を目の当たりにしています。
見つめ合い、常に手を繋ぎ、これ以上の幸せはないわ！
くらいの勢いでスタートする新郎・新婦・・・。
果たして、４０年経って、そう４０年が経過しても
こんなに仲良しでいられる夫婦が何組居るだろうか・・・！？



確かに４０年も経つとブライダルの様な盛り上がりはありません。
メインテーブルに２人並んでいても、それぞれに友人と話し込んだり、
別々に席を立ったり自由に行動しています。
しかし不思議と違和感がありません。
言葉を交わさなくても相手の次の行動が分かり、認め合っているというか・・・
深い信頼関係が伺え、さっぱりしていて、逆にとても爽やかに感じます。
還暦を越えたお２人でしたが、微笑ましい、
胸がポッと温かくなるような素敵なご夫妻でした。（見習いたいものです）

　

さて、ルビー婚式とパーティー、セットの司会。
トータルして３時間半という長丁場でしたが、
ジャズやシャンソンのミニコンサートもあり司会はどちらかと言うと楽な部類。
しかしホテルのスタッフ・業者は始まる前からピリピリものでした。

なぜか？本日の司式者は、このホテルの代表取締役社長だからです。
（Ｈ社長と掛け合いをする私はもっとピリピリよぉ～。ご主人と友人らしい）
Ｈ社長が詰まったら上手くフォローするのは、司会者である私の務め。
（１人で司会をした方がよっぽど気が楽だわ）

白い紋服で現れたＨ社長。（ちょっと目立ち過ぎなんじゃないの？）
けどしゃべりは思ったよりずっと上手かった。
ぶつ切りが気になったが、原稿を読んでる感じがしない。
しゃべり慣れているという事でしょう。
（けどしゃべり過ぎで時間オーバーなんだよね・・・ブツブツ・・）

これは、主な結婚記念と贈り物例です。





日本の殿方は、少し研究したほうがいいんじゃないの・・・！？
皆さん、反省してよね。

＜井手の割り込み＞
弊社のエッセイはいつも暗い話か、加藤の厳しい話が多いからさ、
こういうホノボノとするのは、いいですなあ。

ルビー婚の40年・・・日数で言うと14.600日ですが、
時間にすると、350.400時間、で分にすると、21.024.000分、
ここまできたら、秒にしますが・・・1.261.440.000秒だって。
やっぱ、40年と表現した方が分かりやすいな。（何のための計算だあ）

でもこんなに簡単に計算できるのも、卓上電卓のお陰です。
世の中に卓上電卓が登場するのは、約30年前。
そして発売当時は高価な新商品で、庶民にとっては高嶺の花だった。
（このご夫婦は、卓上電卓登場以前から夫婦だったんだ。）

40年前は西暦1965年だけど、この年は、エレキギターにモンキーダンスが
流行し、バニーガールが日本に出現したらしいですよ。
それから、今は懐かしいカセットテープが発売されるのもこの年です。
石炭・石油の大量消費の影響で「スモッグ」という言葉も生まれました。

相当に長い道のりだったことだけは、何となく理解できました。
普通に40年生きるだけでも大変なのに、凄いですね!

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