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2005年12月08日

接遇研修会で、四国愛媛に行きました(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

ある葬儀団体の「葬儀スタッフ向け接遇研修会」。
第2回目の研修会で秋晴れの1日、愛媛県に伺った。
1回目から参加者数は少なかった。
葬儀スタッフ向け研修会は、当初参加を表明した人数から
その日の突発的な仕事で欠席となる可能性があり、
当日ふたを開けると、1~2人程度減ることは普通だ。
今回は最初に8人が参加予定、そして当日2人が減った。
残る6人、その内一人減り・・・という状況の中で、
葬祭ホールロールプレイング研修会がはじまった。
今回も、葬儀のお客様に向けた、葬祭ホール向けの様々なスキルをお伝えした。

 

しかし、それぞれの現場に戻ってから、
実際にそのスキルを活かして行くためには、
その現場におけるリーダーの存在が大きく、
共にそれを使って行こうとする理解が最も必要だ。
一般的に葬儀の現場には < 担当者というリーダーがいて、その下にサポート
スタッフがいて、お客様がいる >という構図だ。
その時によってリーダーが変わるとしても、その組織図に変わりは無い。
そしてその構図を一回り大きくすると、
その葬祭ホールのリーダーがいて、その下の担当者などの中堅リーダーがいて、
一般スタッフがいて・・・ということになる。

極端な言い方かも知れないが
「葬儀は担当者の作品」「会社はトップ(経営陣)の作品」だと私は思う。
その現場のリーダーが、葬儀に対する「想い」を持ち、
「こうしたい」という強いイメージを持ち、
スタッフやお客様の意向を生かしながら、動かして行く。
葬儀という仕事は、「作っては壊し」また「作っては壊し」の世界。
「これでいい」というゴールはなく、常に新しいことへの挑戦だ。
その時に、その葬儀に対して「腹をくくって取り組む現場リーダー」
という存在は不可欠である。
成功している葬儀社や、これから成長して行くと確信する葬儀団体には、
必ず強力なカリスマ的リーダーがいる。
そしてそのリーダーは現場をよく知っていて現場のことが出来る。
言っていることとやっていることが一致している・・・。
(当たり前なことだ)

 

今回の団体は、生き残りをかけた戦略を立てて行くスタートラインにいる。
スタートするためには、まだまだそれなりの形を整える必要があるだろう。
全体を統一して行く必要性も感じる。
それだけに、スタッフが抱える問題も多く見えてきた。
今回は、自分の「想い」を出すことの必要性と、守秘義務の話もつなげながら、
少しだけグループカウンセリングの場面を作った。
よりよい現場を作って行くためには、
スタッフの不満を出させることも大切なこと。
しかしただの愚痴り合いで終わるのではなく、
自分の問題をどうすればいいのかを考えさせること。
その問題を乗り越える体力をつけさせること、そして次へつなげること・・・。

スタッフにとっては、お客様のこと以前に現場の問題は大きな壁である。
経営陣側は、問題を無視したまま先へは進めないということを知るべきであり、
それを解決するべく努力する姿を見て感じてはじめて、
スタッフは経営陣を信頼し着いて行こうと思うものだ。
いかなる場合もそうだが、不満が出てきたときに、
それを押さえ込まないということが大切であり、
「では、それに対してどうするのか」ということが、
その経営陣側の能力そのものだ。
この団体がこれから何処に向かって行くのかが私はとても気がかりだ。
どうか他社に負けない組織作りをして欲しいと願わずにはいられない。
もし出来るならば、私も最善のサポートをさせていただこうと思っている。

  

さて、研修会前日に早めに現地に入り、はじめて道後温泉に行った。
以前は出張でこんなこと考えもしなかったが、
最近「出張ついでに、ちょっとそこまで」という癖がついてしまった・・・。
疲れた頭と体を休めるためには、私にとっても必要なことだと解釈している。
数日前にひらめいてインターネットで調べた。
「日本最古の温泉」と書いてある。

  

「からくり時計」「手湯巡り」・・・楽しい時間だった。
電車の終点で降りて散策しながら道後温泉に着いたが、
値段表を見ると様々な値段のパターンがあり、どれにしようか迷った。
そこで地元のおばさんに聞いた。
「どこでも一緒よお!」と言われたので、一番安いチケットを買った。
確かに中に入れば何処でもお風呂はお風呂・・・一緒だった。
古い作りの脱衣所、湯船・・・。
地元のおばさんやおばあちゃんたちとぬくぬくと暖まった。
「まったりとして、最高にいいお湯でした!」
温泉を出たら目の前に「道後ビール」という看板!
ナンという場所にあるのだろう・・・。
寄らずにいられないのは私だけ?ではないはず!

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2005年12月08日 18:21

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