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2006年01月28日

葬儀とは、から考えてみる (工場長)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

新年が明けたかと思えば、もう1月が終わろうとしていますね。
早いものです。
工場長の1月は、毎度のことながらFUNETの開発で終わろうとしています。
1月は、比較的システムアップの頻度の多い月だったと思いますが、
また近日中に、言葉と写真が連動した「パネル作成システム」をアップ予定です。
(1案件につき、最大10枚程のパネルを作成できます。)

毎日システム開発漬けで、コンピュータと向かい合うことが多い日々ですが、
ふとした合間に頭をよぎることは、
「葬儀とは(何のためにあるのか)」ということです。
私はコンピュータプログラムと格闘することが主な仕事ですが、
そもそも葬儀のためにプログラムを書いているのであって、
「葬儀とは」という点を充実させなければ、普通のSEです。

葬儀とは…

微妙に重い空気になりそうですね。
こういう時は、まず軽めのネット情報に頼ってみます。
(自分に経験が少ないところが大きいですが。
 「葬儀とは」ということについての自分の考えは、
 知識を蓄えて纏めてまた後日書きたいと思っております。)

・葬儀とは、遺族、親族、故人と特に親しかった人が故人の冥福を祈る儀式です。
・葬儀とは故人の人生を「祝う」ということ。
・葬儀とは一般に葬式とも言いますが、正確には葬儀式と言い、
 亡くなられた方の冥福を 祈り、別れを告げる儀式のことを言います。
・葬儀とは亡くなった人を知る人たちが、亡くなった人をあの世へ送る儀式であるが、
 本人があの世を信じない場合は余計なおせっかいとなるが、
 遺族の心の慰めとしても必要な儀式。

検索で上位にヒットしたものをピックアップしてみましたが、
結構、色々な見方があるものです。
(個人的には、4番目のものがしっくりきます。)
他にもいくつか参照しましたが、
「亡くなった方の冥福を祈る」「遺族(会葬者)の心の慰め」と趣旨が、
主な葬儀という儀式のの社会的役割のようです。
(一般的には、そうなのではないでしょうか。)

で、再び自分の仕事(FUNET)に視点を戻します。
FUNETは、葬儀に合っているのか(もしくは、現在の方向性は合っているのか)。
順を追って以下の2点の視点から、考えてみます。

(FUNETって何?と思われた方は、こちらからFUNETを体験できます。

1.FUNETのコンテンツが、遺族(故人)のためになっているか。
2.仮にFUNETのコンテンツが遺族(故人)のためになっているとして、
  それが現在の葬儀に使用していただける仕組みになっているか。

1から考えてみます。
FUNETは、遺族のためになっているのかという点。
立ち上げ当時のことを思い起こしてみますと、
FUNETの柱の一つである追悼文に関して、
多くのモニタリングをしたことを思い出します。
当時は、何件か不満の声が出るのではないかと、ピリピリと構えていましたが…。
結果として、追悼文は100%遺族に満足していただけるものでした。
(不要だと言われた事はありませんでした。
 私も、追悼文の満足度の高さに驚いたのを覚えています。)
追悼文を読んで遺族が涙した…そういう反応も伺えました。

今まで(おそらく今も)、追悼文のような媒体はなかったので、
追悼文を出させていただいた多くの遺族にとっては、
「こういう偲び(葬儀)の方法も可能なのだ」と感じていただき、
満足を得てきたのだと思います。
(ただ、遺族からの評価というものは難しく、
 『悪い声』というものが、表に出にくいことも考慮しなければなりません。
 今後も調査というか、葬儀社や遺族の声を聞くことは重要です。)

ナレーション作成システムに関しては、
FUNETで作成したナレーションでのダイレクトな反応を、
葬儀現場で見る機会は少ないです。
もちろん、弊社の司会派遣に関連して、
FUNETナレーションが使用されている葬儀を見学させていただく機会もあります。
その中では、「今日読んだナレーション文をいただけないか?」という、
遺族からの声もあるようです。
(もちろん、FUNETのみの文章だけでなく、
 司会者が追記を施した故人の内容も含まれています。)

ただ、葬儀社が独自にFUNETで作られたナレーションで
葬儀をされている現場は見ておりませんので、
FUNETのナレーションが遺族にとってどういう感じで受け止められているのか、
現在は、図り知ることは難しいです。
(会員様からは、非常に便利で使いやすいという声を伺ってはおりますが。)

記憶の範囲で思い起こしてみますと、
概ね、FUNETは遺族に満足してもらえていると感じております。
(調査を整理しなければならない点も、非常に多いですが。)

ちなみに、昨年よりアップデートしているDVD映像の作成を補助するシステムや、
昨日アップしましたイメージボード作成システム等に関しましては、
まだ、アップしたばかりということもあり、まだ評価の機会が少なく、
今後、注力して見守っていきたいと思います。
(わずかながらですが、遺族に満足していただいているという声も、
 会員様から聞いております。また、いくつか話を聞いての実感ですが、
 映像(動画)に関する需要は、今後も増えてきそうです。)


次に、2に関して考えてみます。(文字ばかりでスミマセン…)
FUNETが葬儀で使用していただける仕組みになっているかという点。
昨年の連載取材や会員様の訪問、葬儀施行の見学を思い返してみますと、
どこの葬儀社もバタバタして、葬儀施行は非常に時間に追われる、
忙しいものだと実感しています。
その中で、FUNETが葬儀で使用していただくためには、
何より『操作の簡易性(簡単に作成できる仕組み)』が、
重要なポイントになってくると考えています。

現在、FUNETの中では、
ナレーション作成システムの使用頻度が比較的高いのですが、
それは、操作の簡易性が他システムより優れている点も、
一つの要因になっているのではと考えています。
個人的には、他のシステムの簡易性も高いものだと思いますが、
ナレーション作成システムと比べると、その使用頻度が全体的に少ないので、
その現実を受け止めなければなりません。
(もちろん、追悼文等を中心に使用していただいている会員様も多くいらっしゃいます。)
『操作の簡易性』もしくは、その他の現在気づいていない改善点において、
前進する余地はまだ数多くあると考えています。

また、葬儀業界全体として考えると、
各葬儀社にFUNETを知っていただくための、
インターネットでの広報的な仕組みも必要だと感じています。
FUNETを知っていただいて、FUNETを葬儀施行に活用できるか、
検討していただく機会を持っていただくためです。
(サンプルユーザに関するシステムも、追々検討中です。)
幅広く営業活動も行っていますが、
ここは、現在の大きな課題のひとつです。

少し話が変わります。
昨年より葬儀社の中でも「ブログ」が活発に活用されるようになっております。
日記や意思表示(広報だけど、宣伝ではないと思っています)の場として、
「ブログ」は非常に有効なツールになっていると思います。
その「ブログ」をヒントに、コミュニケーションを活発にさせるようなシステムも、
FUNETに取り込めないかとも思っております。(詳細は、未定ですが。)

以上のような感じです。
FUNETの葬儀業界への馴染み易さを考えると、
「操作の簡易性」と「広報(コミュニケーション)」という点で、
システムの充実を図ってくということが、一つの指針として考えられそうです。


最近、FUNETシステムのアップが急速に加速度を付けております。
私も、いわゆる「システム漬け」になっている状況ですが、
そういう時だからこそ「何のために」という点を振り返ってみました。

まだまだ独り言的な要素も強いですが、FUNETシステム開発と並行して、
「葬儀とは」という点も深めていかなければと思っております。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年01月28日 21:21

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