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2006年01月04日

新年あけましておめでとうございます (石川 元)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

年末の17日から忘年会が目白押し・・・(エヘヘ)
クリスマス、年末・年始とず~っと暴飲暴食が続き胃の調子が悪いです。
以前は、お酒を飲むと食べない人だったのに、
最近はお酒の量に比例して食が進むんだよね。(何とかして欲しいわ)
しばらく体重計には乗らない事にしましょう。

さて今年の抱負は・・・
特に呑みすぎに気を付け、また1つ歳をとる身体をいたわりながら
健康に過せる1年にしたいと思います。(新年から守れてない(>_<))
健康第一なんて月並みな抱負ですが、
年末に担当させて頂いた音楽葬の司会の現場で「命あればこそ」と痛感しました。
「死」は、いつやって来るか?分からない。
そう、あなたの後ろにも・・・皆さんも健康に気を付け今年もご活躍下さいね!

では、年末に担当した音楽葬をレポートします。




電話で「ナレーションは、明るく楽しいものにして下さい」と担当者。
FAXで送信されてきた故人の情報を見ると、
確かに楽しい行動的な女性だったようだが・・・。
「(はっ?はぁ~)ナレーションは、明るくですね。」
と半信半疑のまま電話を切った。
ならば・・・と前向きなナレーションをFUNETから取り出してみた。
そして追悼文作成システムからも故人の誕生された昭和30年の時代背景から
明るい出来事を中心にナレーションに取り入れた。
楽しいナレーションにはほど遠いが、
明るめの前向きなナレーションに仕上がったと思う。

通夜の現場に到着すると、
「変わっている喪主様だから気を付けて」
と葬儀社さんからアドバイスを頂いた。
「(ぅわぁー仕事納めなんだからやめてよ)」と思いながら、
「何か、あったんですか」と聞いてみると、

その1
病院からのご遺体の搬送には、2社の葬儀社さんが呼ばれたらしい。
コンペらしき事をされ、もう1社は
「あんたたち帰っていいから・・」と無下に断られた。
「こっちは、取れたからいいけど、断られたら頭くるよな~」と・・・。

その2
ユーミンの曲で綴った音楽葬に・・・と言っていたのに・・・
間際になって、ユーミンでは思い出がありすぎて悲しくなるから
すべてクラッシックの曲にしてよと、いとも簡単に変えられた。
「奏者さんがかわいそうだよな」と・・・。
その他にもいろいろあったらしく、葬儀社さんが振り回されて、
少々頭にきているようだった。

こりゃ、ナレーションの書き直しも覚悟しなくちゃ、
と早々に喪主様にナレーションの確認に行ってみた。
お医者様だと言う喪主様。
ナレーションを読み、笑ったり、泣いたり・・・。(何だか様子が変だ)
「あの~ぅ、ご要望やおかしなところがありましたらすぐに書き直しますから」
と恐る恐る問いかけると
「あなたもおしゃれが好きでしょ?うちのもね・・おしゃれが好きでね」
とポツポツと思い出話が始まった。
しかし、話が盛り上がってくると、突然貝のように黙り込んだりする。
話の内容も支離滅裂だし、感情のコントロールも出来なくなっているようだった。





それはそれは仲のいい夫婦だったそうだ。
子供もなく、最愛の妻を50歳にして亡くした喪主様は、悲しさのあまり
どうしたらいいのか?どうしたいのか?思考回路が切れてしまっているのだ。
ぶつけるところがない悲しみを怒りとして投げてみたり、笑ったり号泣してみたり・・・。
この喪主様は、変わっている訳ではない。
悲しいがゆえの現象だと加藤先生の接客講座で聞いたことがある。(かわいそうに)
もうこれ以上の悲しみには耐えられないと言う思いから、
ナレーションは、楽しいものにとか、奥様の思い出のユーミンの曲は辞めようとか・・・
自分を悲しませるものから防御せずにはいられないのでしょう。
気持ちは、何となく分かるような気がします。
時間が少しずつ心を癒してくれるのでしょうが・・・
早く自分を取り戻してくださいね、と祈らずにはいられなかった。

葬儀の時には、だいぶ落ち着きを取り戻していたが、
それでもお棺の蓋が閉まる寸前、ほんの少しの隙間からも
亡き奥様の顔を見えなくなるまで覗き込んでいた喪主様・・・悲しい葬儀だった。

現場は本当にいろいろな事がありますよね。
現場に出る度に勉強になります。

さて、今年もまた現場やセミナーで大勢の方とお会いし、お世話になることでしょう。
皆さんにとって、実り多き1年になりますように!!
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

<井手の割り込み>
先日(と言っても昨年ですが)博報堂生活総合研究所の生活予想2006キーワード
「放電コミュニケーション」をご紹介させていただきました。
今回はまたまた同じ方からの紹介なのですが、電通が2005の話題・注目商品を
総括していて、キーワードは、「消費快盛」だそうです。
性別・年代別の話題商品ベスト10や、
5つの消費トレンド「華・連・賢・熟・異」なんかが、なかなか面白い。
良かったらどうぞ。
http://www.dentsu.co.jp/news/release/2005/pdf/2005067-1207.pdf

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年01月04日 17:09

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