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2006年02月03日

葬儀司会<合同葬>を終えて (石川 元)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

今日の現場は、男性ばかりの社員さんと人材スタッフ。
(私・・紅一点だわ)
その人材スタッフの中に懐かしい顔があった。
MCプロデュース設立当初だから9年ほど前になるでしょうか。
井手社長の司会を見学したり、手伝い(今考えると邪魔)をしたりしていた頃に
人材スタッフとしてよく現場でお会いしたM埼さん。
司会を担当した葬儀の現場で旧知の人に会うとホッとします。

「何しに来たのよ」
「そこのストーブ運んで」って?
「司会をしに来たに決まってるでしょ!」
当時、井手社長に怒られてばかりいる私を目撃されていたので、
(今もそうだけどね)途中で挫折して、
葬儀司会を続けているとは思わなかったのかも知れません。
さて、男性ばかりの現場なので、導師にお茶でも入れるか。





そうそう・・・8年ほど前の見習いの頃の話です。
(あー、思い出すのも恥ずかしい)
井手社長が導師と打ち合わせをしている間、
5人ほどの導師たちにお茶出しをする仕事を任命された事があった。
打ち合わせの勉強をするために、同席させてもらうのです。
右も左も分からず、見るもの聞くもの、
目新しい事ばかりでとても緊張したのをよく覚えています。
どの順番で導師にお茶出しをするか?
誰が一番偉い人なのか?
えーと、上座はどっちになるのかな?
お経本って、結構ぼろぼろなのね・・・
考えている間に、「急須の蓋」と「湯のみ茶碗の蓋」を逆にしちゃってさっ。
だって蓋は、ほとんど同じ大きさ、同じ柄だったものだから。
お茶出しをしてから、気がついたのよね。
一番偉い導師の目の前に出した湯飲み茶碗の蓋が、
・・・お茶の中に沈んでいる事を。
そう・・一回り小さい急須の蓋を湯飲み茶碗の方に蓋をして、
すでに出してしまった後なのでした。
自分で仕出かした失敗なのに・・・笑いのツボに入ってしまい、
笑いが止まらなくなった私。
「葬儀の現場で笑うな!」と
井手社長に怒られたのは言うまでもありません。





今では、導師との打ち合わせをしながら、お茶出しも出来るようになった私。
進歩、進歩。塵も積もれば山となるです。
当初は、失敗ばかりですよね。(ドンマイ・ドンマイ!!)

さて、男性スタッフの焼香案内。
何だか、むさ苦しい気もしたが、いいところもある。
声が低いので、現場が静かなのだ。
時々、女性スタッフの甲高い声で、(いかにも仕事してますみたいに)
「4名様ずつお並びください。(どうのこうの・・・)」
という案内を耳にする事があるが、落ち着きがなくてせわしない。
参列者にとって、それぞれが故人と向き合う時間なのにうるさいでしょ!
と感じる時がある。
その点、今日は本当に静かだった。

更には、日蓮宗は、賑やかなイメージがありますが、導師のお経も静かだった。
ボソボソと何を言っているか、聞き取りにくい。
導師のマイクのボリュームを上げすぎて1回ハウリングを起こしていたので、
導師の声が小さいのでしょう。
元気のある日蓮宗のお経って結構好きなのに残念でした。


 


故人は、金型を作る会社の創業者。
すでに長男が後を継いでいるが、その60を過ぎた息子さんが、
顔を赤くして泣いているのが印象深かった。
私も父の事を思い出し、この後お墓参りに行きました。
(次のお別れ会まで時間が空いたのと、この現場がお墓と近かったのでね。)
お墓参りに行くと気持ちがスーッとします。
よっしゃ~!次の現場も頑張るぞ!
お別れ会の報告は、次回のエッセイで・・・
では、また。


<井手の割り込み>

忘れもしない、石川の「坊主お茶だし事件」
私と葬儀の打ち合わせをしている導師の目の前に出されたお茶の中に、
蓋が・・・見事に沈んでいた。
新しいお茶の作法か?
石川家では、このようにしてお茶を飲むそうだ。
面白すぎる。

お茶に纏わる事件では他にも色々あるが、この石川事件と双璧をなすのが、
天つゆをお茶と間違え、導師の湯飲みに入れたセレモニーレディもいたらしい。
何とも豪快。
坊主も大変だあ、安心してお茶も飲めない。

私は、昨夜遅く新潟から帰宅した。
ここ一週間は、新潟で生活していたようなものだ。
お陰で色白になった。(嘘)
新潟市内は案外雪が少なくて、長靴まで持参した加藤は歎いていた。
あの程度の雪なら、寒さに弱い私でも暮らしていける。
佐渡のもっと先の島「あわしま」の名物らしいが「わっぱ煮」が美味かった。
汁の中の石まで食いかけたぜ。
いい思い出はこれだけ。後は仕事と旅館やホテルの往復だ。
後半の2日間は加藤と行動が一緒。
相変わらずの毒舌ぶりだった。(受講生かわいそう)
帰りの新幹線も加藤が隣の席にいるので、
ビール飲ませて、弁当食わせて、つまみ食わせたら、やっぱり熟睡した。
ブイブイ言ってても、おばさんが寝れば静かなものだ。
隣で私も熟睡・・・ここ数日はまったく同じものを食っていたので、
残念なことに行動パターンも伝染したらしい。
以後気をつけよう。

そして今日、またFUNETの新システムのプロトタイプが完成。
新しいデザインにも納得。
11枚のパネルで、故人の人生と思い出の写真を綴るA3カラータイプ。
レイアウトやその他の微調整を施せば、近々アップである。
事務所で餅を焼きながら最終チェックを済ませたが、
システムは作れても、工場長は餅も焼けない。(愚かだ)

明日からは、中旬に行われる、あるホテルグループの
「お別れ会」のプレゼン資料作り。
各グループの偉い人がたくさん集まるらしい。
当日はFUNET尽くしのお別れ会になるだろう。
実は一度追悼文を使われた上層部の方が、興味を持たれて弊社に依頼された。
遺族に大変喜ばれたらしい。
司会は石川で、今日担当者と打ち合わせをしたが、
パネルやDVD映像のシステムにも驚かれていたとのこと。
会場が温泉地なので、湯治にでも行こうかな・・・と思っている。
いえ、もちろん仕事が中心ですけどね。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年02月03日 19:53

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