« 葬祭の経営戦略セミナーに参加して (井手一男) | メイン | 著名人の葬儀2(工場長) »

2006年03月30日

葬儀接遇研修会で、山陰へ(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

今年度初のセミナー、セレモニーアテンダント養成講座終了後、
その余韻を楽しむ間もなく、私は飛行機で次の場所へ飛びました。
翌日には島根県の葬儀団体での接遇研修会です。

 

最終便に乗ったので、出雲空港のある宍道湖周辺の夕焼けの景色が見られずに
残念でした。島根県は素晴らしい場所がたくさんあります。
ゆっくり見たいと思っても、なかなか時間がとれずにとても残念です。
今興味があるのは島根県立美術館。
宍道湖のほとりで夕陽を眺めながら優雅に散策なんて、夢の又夢ですけれど・・・。
少し足をのばせば足立美術館。いい温泉もあるらしい。
又その内チャンスがめぐってくるでしょう。
この夜はホテルの地下にあるお風呂で、1日の疲れを癒しました。

さて、翌日の研修会は13名の受講生が集まりました。
10年選手から、まだ1週間という人まで、幅広いキャリアの方の集合体には、
接遇研修会としてどのようなアプローチをして行くのか・・・
実に講師泣かせです。同じ言葉を伝えても、受け取り方が様々。
初心者に合わせればキャリアのある方には物足りない・・・。
限られた時間の中で、いかに効率良く、それぞれが身につく研修会にするか
ということを考えながら進行させていただきました。
幸いなことに、13名という人数は、私にとってとてもやりやすい人数です。
一人一人と向き合える環境の中で、
その方の実力を見極めながら進めることができます。

現場スタッフというのは、長年葬儀に携わっているからお客様の応対が上手
かと思えば、そうではないこともあります。
現場に短い期間しかいないからといって、
出来ないかと言えば、そうでもないわけです。
若いから人生のベテランだから・・・それもあまり関係無いようです。
要するに「やる気があるかないか」
「色々な意味で、どれだけ仕事の環境に恵まれているか」
「接客のセンスの有無」
「人をどれだけ大切にできるか」ということも関係してくるようです。
そして、初めてお会いした受講生の実力を判断するには、
実際にやっていただくしかありません。

13名の方一人ずつと向き合っての研修会は、
受講する側にとっては「きつい」です。気を抜くことはできません。
私の方からは全部がしっかりと見えますから。
気づいたことにはチェックを入れます。
私が思っている本当のことをお伝えします。
普段一緒に仕事をしている上司や仲間は、
あまり本当のことを言い過ぎても気まずい雰囲気になります。
私は講師として、その部分をはっきりと言うことが仕事であると思っています。
私だって勇気がいることもありますが・・・。
「その方に気づいて欲しい」
「よりよく変わって欲しい」
「大きくなって欲しい」
「成長して欲しい」
「お客様に愛されて欲しい」
「会社が大きくなって欲しい・・・・」
私の気持ちの根底にあるものが「もっとよくなって欲しい!」
というプラス的な気持ちなので、本当のことが言えるのかも知れません。
私も一人一人と向き合うことは、真剣勝負です。

今回、この業界に入って1週間目の女性がいました。
ロールプレイングをするのに、前もって、心構えや動きの練習はするのですが、
いざ多くの受講生を目前にしたロールプレイングでは、
目にいっぱい涙をためていました。私がいじめたわけではありません。
「どうしたの?」と聞くと、ものすごく緊張しているということです。
「この純粋さ!」私は忘れてしまったものかもしれません。
タオルを持って涙をふきながらの実演に、
私は心の底から「頑張れ!」と叫んでいました。
でも、実際にお客様の前に出たら、泣いている暇はありません。
そんなことしていたら葬儀は進行して行きません。
お客様の信頼もなくします。しかし、この気持ちを忘れないでください。

お客様の前で仕事をするということは、
生半可な気持ちでできることではありません。
一生懸命に頑張ろうと思うから、緊張するのです。
心臓もドキドキと鳴るのです。
何も出来ない自分と出会い、情けないやら不甲斐ないやら・・・
そんな思いをするから涙も出るのです。
そしてそんな自分を悔しいと思う人は、必ず成長します。
私がそうでした。悔しいことの連続が自分を成長させてくれました。
「ナニクソ」(こんな言葉で失礼!)と、
思うことこそが次へエネルギーを燃やします。

会社の移動で葬儀の現場にいらした、
私とさほど変わらないお年の男性もいらっしゃいました。
葬儀業界は今まさに「花形商売」です。
今、この場所に立つということは、
様々なことで周りから認められたと、解釈しようではありませんか。
この業界に入るのが、早い、遅い、老若男女、あまり関係ありません。
この仕事と出会った時が、飛び立つ時なのです。
御社をご利用いただく葬儀のお客様に、
心からご満足いただくために、気持ちひとつになって頑張りましょう!
1日、大変お疲れ様でした。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年03月30日 00:00

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.mcpbb.com/blog/mt-tb-funet.cgi/226

(C)MCプロデュース 2004-2013 All Rights Reserved.