昨日の2回目は、雨交じりの寒い夜だったが、
多くの方が電車やバスを乗り継いで来ていた。
1回目は、ボランティア規定、目的、理念などの勉強会だった。
医療という世界で、私たちに何が出来るか、何を求められているのか、
又、多くの方々と共に働く時のチームワーク理念、
社会的な立場でそれを興味本位ではなく継続させて行くために、
命と向き合うことを通しての自らの死生観 など等・・・。
はじめからその内容はとても深く、重いものだった。
2時間びっしりと話を聞くことが、こんなに体力のいるものかと感じた。
そして多くの時間をさいたものが、守秘義務のお話。
当たり前のようであってなかなか守りきれないものでもある。
最近の病院は、名前を公にしないことが多い。
診察でも会計でも番号が出てくる。
入院病棟の部屋の外には名前も出さないことが当たり前な時代だ。
私も日々の活動で感じるが、守秘義務は、医療の中に入って行く私たち素人が
最も気おつけなくてはならないもののひとつだろう。
そして広くどこの場所にいても「他人のプライバシー」というものを
重く受け止める必要があることをあらためて感じた。
そして2回目。この病院はキリスト教という宗教をもつ。
50%が宗教を持つ職員。私は特に何の信仰も持たない無宗教。
もちろんボランティアスタッフも職員も、宗教は問われない。
しかし、医療の日々の活動にはキリスト教の理念がしっかりと根づいている。
1時間ほどかけてボランティアコーディネーターのチャプレン(牧師)が説明され
たボランティア理念は、まるで教会のミサでお話を聞いているようだった。
「心とからだのいやしのために キリストの心で ひとりひとりに仕えます」
というのがこの病院の理念だ。
ひとつひとつの言葉に意味があり、深い想いがある。
たくさんの職員やボランティアスタッフが集い、
患者様に対して医療というサービスを目的に多くのことがなされる時に、
全員の気持ちがひとつになり、目的のマトに向かって
歩調を合わせ歩んで行くことは最も大切なことである。
その時にこの理念は、心の支えともなり、
それに向かって行く過程そのものも大事なことと教えられたような気がする。
人間の一番の幸せは「人に仕えてもらうこと」ではなく
「人に仕えること」かも知れないという牧師さんの最後の言葉が
非常に印象的だった。
次回は1週間後に開かれる。