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2006年04月02日

兄弟喧嘩 (加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

3つ違いの我が息子たち。
中3と高3という青春真っ只中を只今爆走中。
兄は、3歳まで一人っ子で両親や祖父母を独り占めできたのに、
いきなり弟があらわれて、うれしいような複雑な気持ちだったらしい。
弟は、生まれたときから常に兄が隣にいて、遊んでもらったり、
気分が悪いといじめられたり、時々余計な存在になるらしい。
その二人が最近、ある意味熱い・・・。

翼と翔。
私がつけた似たような名前を持つが、性格は全然違う。
兄は、どちらかといえば寡黙で甘えん坊、
しかし時として「僕は長男だ!」という思いを前面に出す。
弟はとても大人。ものの考え方から行動力、大胆不敵さ、
学校でのリーダーシップ、家族への気配りは、ピカイチ!

そんな二人が最近時々ぶつかる。
これは大人への成長の証ととらえて見守っている。
口喧嘩ぐらいはまだいいが、力まかせの喧嘩は、ちょっとすごい・・・。
すでに二人には、小柄な主人なんかぶっ飛んで行きそうな力があるので、
「絶対に、パパには手を出すな!」と、私は釘をさしている。

その私自身は兄と二人兄妹。高校の頃までよく喧嘩をした。
手も出た。足も出た。口もすごかった。
「女のクセに・・・」と兄にはいつも言われた。
気が強いのは生まれて持った性格らしい。
いい意味で人生にも仕事にもその「タフさ」と「負けん気」は生きている。
今となってはそんな思い出を笑って話せる兄妹になった。

兄弟喧嘩というのは、噴火する火山のようで、誰も止められるものでは無い。
私はやらせた方がいいと思うし、1度くらいお互いボコボコになって、
その痛さを知ることも大切だと思っている。
トコトン喧嘩をやり合えるのは、世の中で兄弟姉妹くらいしかいないだろう。
10代の子供たちは、常にストレスの塊でそのはけぐちを探している。
そして本能で生きる動物そのものだ・・・
と思っていないと、親としてやってられないことも確か。

春めいた今日も、我が家で一波乱あった。
夫は必死で止めさせようとする。しかし母親の私は
「やっちゃえば?」と、二人に言って身構える。
止めたところで収まる雰囲気ではない。
そして私は、「頭は殴らないで!顔もダメよ!お腹や、大事なトコもダメよ!」
と、傍らでつぶやく・・・でも、やる時には、
私が何を言おうがやってしまうのだろう。
すごいコトになればもちろん止めに入るが、
とりあえずは落ち着いた振りをする私・・・。

1、2回ボコボコと、兄が弟をなぐった。
弟は兄を睨みながら、手は出さない。
(こういう所が、次男は実に大人だ・・・)
息子たちの身体から、湯気のように、負のオーラが出ている。
しかしそのパワーが負のものであろうと、
感情が外に出せるということはとても正しいことだ。
マイナス的な感情が出てこなくなった時、
あるいは出せなくなった時の方が、人間は心配だ。
こうして気持ちを吐き出すことは、すごく大事なことだ。
「止めろ」「我慢しろ」「抑えろ」と言うと、余計激しくなることも確かだ。
こっちから「やっちゃえば?」と言うと、結構静まる。
私は、不測の事態に身構えながらも、息子達の成長を結構楽しく眺めている。

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投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年04月02日 00:00

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