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2006年04月16日

手を繋ぐカップル (石川 元)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

1・2・3月と葬儀司会を中心に仕事をしてきましたが、
これからは春のブライダルシーズン到来です。
4・5・6月はブライダル司会の仕事が増えるでしょう。
暖かくなり安定した気候を迎え、
葬儀社さんは少し落ち着く時期かもしれませんね。

 

ブライダル司会依頼の発注は、早いもので半年くらい前に頂くものもあります。
自分でスケジュール管理をしながら早いもの順に日程を埋めていくのですが、
発注を頂いたらお客様に即、挨拶の電話をします。
発注書には、元気な司会者希望とか、落ち着いた司会者希望とか・・・
お客様の希望される司会者像が簡単に書かれているので、
出来るだけその雰囲気に合わせて電話をさせて頂きます。

そして1ヶ月前くらいに再度電話をして打合せの日程を決めさせて頂きます。
だいたい本番の2・3週間前にお会いしての打合せが一般的ですが、
先方の電話の受け答えで、心配性な方、おおざっぱな方と
こちらの対応も考えていかなければなりません。
更には、若い司会者希望だったり、華やかな司会者希望などと、
視覚的希望も発注書に書かれている場合もあるので、
お会いする時には髪型を変えてみたり、化粧を変えてみる事もあります。
(最近、若作りをするのがきつくてね)
葬儀と違って、ご本人に希望を伺うのでいろいろと面倒な事も多いのです。
けどお客様対応の接客の部分では、葬儀も同じですね。

更にホテルに打合せに行くとアドバイザー(担当者)から、
こんな2人ですとアドバイスを頂く事も多い。
このお2人の場合は、アドバイザーさんからこんなアドバイスを頂きました。
「とにかく、とにかく仲が良くてあつ~い2人ですから、打合せに時間が掛り
ます。付き合ってあげてください。」と・・・。(???何のこっちゃ?)

意味もよく分からず2人を待っていると、
寄り添い手を繋いでやってくるカップルが見えた。
「(ははぁ~ん、このお2人さんね)」
「初めまして・・司会を担当させて頂きます石川と申します」と挨拶をして
早速打合せに取り掛かったが、硬く握られた手は離す気配がない。
「(よくってよ!仲良き事は美しきかな・・)」

「では、この件は・・・・」
「これは、どうしましょう?」
「こうしたら、いかがでしょうか」
打合せは、2人の意見を聞き時間や会場の条件を考慮し、
出来る範囲内で進行を構成していく。
司会者である私からお2人に質問をしながら、打合せを進めていきます。
しかし質問や提案をしてみるが、いっこうに答えが返ってこない。
「・・・・・(゜o゜)」
見ると、手を握るどころか2人向き合いウットリと夢の世界へ・・・・。
こんな光景、駅で時々見かけます。
「(おぉ~~い。私も居るのだから2人の世界から返って来てくれ~)」

「どうしょっかぁ~、でもさぁ~、ん~」と繰り返す2人。
「・・・(さっさと打合せが済めば、開放して邪魔しないからさぁ~)」
「・・・(アドバイザーさんの言っていた意味が分かったわ)」
なんて、思いながら付き合った打合せは、普段の倍の時間を要しました。

よく晴れた気持ちのいい天候に恵まれた本番当日。
ガーデンでの人前結婚式とレストランでのウエディングパーティー。
40名程度の和気あいあいとしたアットホームな式&パーティーになりました。
2人は・・・と言うと、当日も当然の事ながら、熱々でしたよ。
(めでたし、めでたし・・・)

<おまけ>
リハーサルと本番で、1時間ほどガーデンに居たかしら。
日焼け止めは塗っていたものの、春の紫外線は強いのに・・(参りまするな!)
帽子をかぶりたかったが、式中の帽子着用なんて有り得ません。
それこそ大クレームになり、お叱りを受けるでしょうからね。
終わってから頬がほてっていた。(しょんぼり)

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年04月16日 00:45

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