今回の収録は…厳密に言うと99トラック。
1日でこれだけ収録するのは何ともハード。
6月の葬祭フェアへ向けた商品で、ナレーション作品集CD2枚組である。
1月~12月までを網羅したプロローグナレーションや、
季節を問わないノンジャンルや、通夜専用バージョンや、
オールマイティなども用意し、もちろんフルナレーションも5作品収録した。
1枚目のCDには48作品、2枚目には35作品というナレーション尽くし。
短いナレーションから4分程度のナレーションまで多種多様に揃えたのは、
実践での使い勝手を考慮したからである。
ただ聞くだけでは不十分、それを上手に使いこなせるように配慮したつもりだ。
橘のナレーションは相変わらず安定している。
表現力の基礎がしっかりしているからだろう。
感性の引き出しも充分揃っている。
そして様々な収録現場での経験がそれを支えて強固なものにしている。
ただ、あらゆるジャンルの収録経験は、時に弊害をもたらすこともある。
プロにありがちな、独特の声の濁りや癖、強烈な個性…。
逆に言えば、特徴がないとプロとしてはやっていけないからだが、
今回の収録では極力排除したつもりだ。
それにしても…喉が強いなあ。
販売予定の作品だから大量にサンプル試聴は無理だけど、
編集作業が終わったら前向きに検討したいと思っている。
また今後は葬儀ナレーションに限定せず、
橘の企業Vなどのプロモーション音声もサンプル試聴を用意したい。
さてさて今回もスクリプターとして工場長に参加してもらったが、
スクリプターは…やはり若い女性の方が適しているなあ。(断然)
将来は有能な女性スクリプターを養成しなければならないだろう。
工場長だとスプリンクラーがいいとこだものね。(ウッ…苦しい)
12時半からスタジオに詰めて、8時半に収録アップ。
先週加藤と行ったパスタ店へまた三人で。
それにしても、加藤も橘も食欲が旺盛だ。
オバタリアンは、良く食べるし、良く喋る。
そんなに無駄にエピソードを喋らず、MCエッセイに書けと言ったら、
収録終了の夜中に橘からメールでエッセイが届いた。
「疲れて眠いのに書きました」だって…怒ってるじゃんこのタイトル。
というわけで、明日は久し振りに橘のエッセイ。
<おまけ>
最近読んだ本で抜群に面白かったのが2冊。
「チームバチスタの栄光」・・・海堂 尊
「一九三四年冬―乱歩」・・・久世光彦
お勧めでっせ。