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2006年04月20日

「司会者だってミーハーに!・・なりた~い」 (橘 貴美子)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

先ほどテレビを見ていたら東儀秀樹さんが出演していたので、
ご縁があるなと勝手に思い、東儀さんのお話を少々・・・。
東儀家は奈良時代から今日まで1300年間、雅楽を世襲してきた由緒ある家です。
東儀という名前の響きだけでも高貴なお方というイメージですが、
お近くに寄れば芳しい香りが漂ってくるまさに貴公子なのです。
私はつい先日、東儀秀樹様とご一緒しました。

某企業のパーティーでのこと、もちろん私は司会という立場。
お仕事なので「きゃー秀樹!」などとミーハーは許されません。
それでも心の中で「きゃっ」と小さく叫んでしまいました。
かねてから、一度お会いしてみたいと思っていたので、
内心ラッキーと手を叩いていました。
東儀秀樹様は、このパーティーのアトラクション出演のためお越しになられたのです。

最初に笙(しょう)を演奏されました。
竹が17本束ねられた、結婚式のとき神殿で演奏される、
あの何とも言えない音色の楽器です。
吹いても吸っても音がでるので、大変呼吸が難しいそうです。
次に篳篥(ひちりき)を奏でられ、もうその音色の深さにうっとり・・・。
CDなどでは、何度も聞いていましたが、ナマは違う!!
平安時代にタイムスリップしたような思いになりました。

雅楽の世界では音の波動は人間の健康とも結びついていて、
「ソ」の音は、肝臓にいいそうです。
ですから、飲みすぎて二日酔いの朝など出勤中に
「ソ、ソ、ソ」と「ソ」の音を聞くと良いとか。
また、「ミ」の音は、呼吸器系にいいらしいのです。
本当かしら・・?

東儀秀樹様は、46歳ですがお腹も出ておらずスリムなお体。
黒の皮のズボンに黒のジャケットと、どことなく不良っぽさも合わせ持っていて、
世の中に変に迎合しないところが素敵です。
あまり褒めすぎると、世のモテナイ男性から反感をかうといけないので、
この辺にしておきましょう。

さて、東儀秀樹さんの曲は葬儀にも合うような気がしますが、
まだ使われているのを聞いたことはありません。
ということで、私は葬儀の司会はもちろんのことですが、
企業の創立記念のパーティーや、叙勲、結婚式など様々な司会を手がけます。
ご用命がございましたら、お気軽にお声をおかけ下さい。
そういえば、この前は「バリ・バリ・バリュー」のようなTV番組に出演したこともある
大金持ちのジュエリーデザイナー、そのご子息の披露宴に指名され、司会をしました。
格調高く晴れの門出を演出!

最後に・・よく「橘」という名は大変品があって高貴な名だと言われるのです
けれど・・・「ん?名前負けですって・・!」(笑)

<井手の割り込み>
東儀様のCDは、葬儀の現場で一時期良く使われていましたよ。(今でもたまーにね)
ただ当然ながら著作権の侵害です。

それから雅楽の認識ですけど、仏教が出発点という説が有力です。
752年奈良東大寺の大仏開眼会で史上最大の大法要が執り行われ、その時に雅楽が。
この時の楽器などは正倉院に今も保存されています。
仏教で盛んに使われた雅楽ですが、何せ日本は神仏習合ですから、
その後は寺社で盛んに用いられ純日本の音楽のような受けとめ方をされていますね。
しかし、雅楽のルーツは遠く古代ペルシャにまで遡るそうです。
因みに、雅楽というのは俗楽に対する言葉。
俗楽とは、琴、三味線、尺八などの民間に発達した音楽のこと。

<おまけ>
雅楽用語は日常会話に多々見受けられますよ。
「調子がいい」「呂律が回らない」「千秋楽」「二の舞」「二の句がつげない」
「舞台」「楽屋」「按配(あんばい)」「野暮」「やたら」「打ち止め」「打ち合わせ」…。
それだけ歴史があり、日本に根ざしているということでしょうね。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年04月20日 00:00

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