IT企業が10年持ちこたえるというのは、
ITの歴史を考えてみても大変なことかもしれません。
ライブドアは会社は存続するものの6年で社会的信用が失墜してしまいましたし・・
なぜ私が指名されたかと言いますと、
「格調高くやって欲しい」というご要望があったからです。
・・・なるほど、と私は思いました。
最も私の得意とするところなので、私もここぞとばかり力が入っていました。
司会で重要なのが開宴の挨拶です。
ここですべての雰囲気が作られるといっても過言ではありません。
トップランクの司会者というものは、第一声に集中するのです。
ここさえ成功すれば、あとは多少の難があっても乗り越えていけます。
考えていたとおりの開宴の辞、会場の雰囲気も引き締まっていい感じ。
続いて会社の会長のご挨拶、会長といっても30代?か40代前半といったところ、
いきなり軟らかいご挨拶、アトラクションのゲスト(有名人)の名前は忘れてしまうし・・、
しかし、会場のお客さんの誰もそんなことは気にも留めていません。
つまり、ホリエモンを想像すればわかりますよね。
型にはまったようなご挨拶などこの世界の人たちにはないのです。
「せ、せっかく格調高く始めたのに・・!」
何だか私のほうが浮いてしまったようでした。
変だなあ、格調高くという要望だったのに・・と悩んでしまったのですが、
どうもいつもワイワイ、ガヤガヤになってしまうので、
司会者は格調高くと考えたそうなのです。
会場も上品な一流ホテルを選び、堀を固めたまでは良かったのですが、
やはり中身までは急には変えられなかったみたいです。
けれども会社の方々は、大成功ですと大喜びでした。
喜んでいただければ、イメージどおりにはいかなかったけど、
まあ、いいかなあと思いました。
これまでの常識でははかれない部分が一杯あるのですが、
それがひとつのパワーになっているという感じでいい刺激になりました。
記念品にはフランスのワインを赤と白2本用意し、
ワイングラスもつけてなかなかのものでした。
<余談>
今までの私の経験では、会社の何十周年記念パーティーというと
記念品は多めに用意されていて当然司会者にもお持ち帰りいただく・・・
というのが主催者側の配慮でした。
まあ、私もワインは嫌いではないので・・・・、
待てど暮らせど・・・、
つい受付あたりをウロウロしてしまったりして・・
あら、まっ!私としたことが・・。
ウロウロのところは編集でカットして下さい。
まだ10年、IT企業も20周年を迎えれば、
少しは一般常識も備わるかもしれませんね。
でも、パワーは無くさないでいて下さい。