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2006年06月11日

心のふるさと~日本の歌のBGM集~(加藤直美)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

すでに40年以上音楽に携わって来た。
私が生きて行く上で、音楽は私に無くてはならないビタミン剤のようなもの。
そして私の周りにも多くのそのような人が存在する。
家庭で、通勤の行き帰りで、時にはコンサートに出かけたり、カラオケで楽しんだり・・・。
人生と音楽を切り離すことが出来ない。
様々な儀式でも、音楽は効果的に使われる。
人が生きる場所には、常に音楽が存在する。

葬儀でも随分音楽が使われるようになったと感じる。
人が生きてきた人生では、必ず数曲の慣れ親しんだ歌があるはずだ。

それを感じるのは、ホスピスで音楽のボランティアをしている時・・・。
私が活動しているホスピスでのピアノライヴとは、
(例えばホテルのロビーなどで)
奏者がBGMを弾いている雰囲気を想像していただければお分かりになると思う。
私の目の前にいるお客様は、患者様やそのご家族、
又は看護師さんなど医療スタッフ。
リクエストがあればどなたからのものでも、それを弾いてさしあげる。
リクエストがなければ、私のお好みの曲のオンパレード。

多くの音楽のその中でいつも好評なのは、
私たちの言葉で日々の風景や、日本の心を歌った「日本の叙情歌」だ。
私もかつて20年ほど前に、日本の叙情歌のCDをリリースさせて戴いた。
買ってくださった方は「未だに、聞いている」と言ってくれる。

ホスピスのピアノライヴで私はいつも「歌うように弾く」。
ただ弾いているだけではなく、常に心の中で歌っているのだ。
するとそれを感じた方が、いつの間にか共に歌ってくれる。
誰かが歌うと、又誰かが歌う。
そこに何かの言葉はいらない。
知らない人同士の心がひとつになる瞬間だ。
ちゃんと歌う必要はないく、「口ずさむ」という感じで充分だ。
驚くことに男性の方が多く口ずさんでくれる。

かつて私がホスピスのラウンジで弾いた「日本の歌のメドレー」を、
最初から全部歌ってくださった方がいた。
50代の男性の方だったが、ピアノを弾く背中越しにその歌声を聞きながら、
私は涙が出る位感動したことを覚えている。
その方の心の中には・・・自分の人生や家族と過ごした日々、
仲間と生きた時代の風景と、日本の歌がダブっていたのだろうと思う。
本当に自然な歌声だった。

日本の歌は私たちの「心のふるさと」とも言える。
葬儀という悲しみの場所で、故人の思い出や共に生きてきた人生を思いながら、
誰もが口ずさめるような「日本の歌のBGM」を作りたいと思っていた。
葬儀の式場で、さりげなく、何となく耳に入る日本の歌。
そして、少しだけ懐かしさを感じられる日本の歌。
そういう式場の雰囲気をこのBGMで作ることが出来たらありがたい。


<お知らせ>
日本の歌(タイトルは仮り)の試聴は今準備中です。
今回は、オリジナルBGMの試聴を10曲全てご用意しました。
どうぞ聴いて見て下さい。

2006年、MCプロデュース監修の加藤の新曲CDを、全曲サンプル試聴できます。
試聴されます方は、下ボタンをクリックしてください。
(※転用・転載・web配信等は禁止)

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年06月11日 00:13

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