北枕は、私が子供の時に、
理由は知らないが不吉だということを聞かされていた。
修学旅行のときなど、「北枕」というだけで茶化されてたりしたものだ。
(ホテルでも、北枕のところは滅多に無い。)
時を追って、「ご遺体を安置するのが北枕」だから、
普段は枕を北にしないのだと理解していたが、
葬祭Dではそれだけの理解では、合格には及ばないようだ。
2級の実技筆記に、
「部屋で北枕に出来ないが、どうしたらよいか?」
という感じの設問がある。
その設問に対する、弊社のテキスト解説の一部には、こうある。
【釈尊が入滅した時の「ずほくめんさいうきょうが頭北面西右脇臥」の
姿勢にならい、頭部を北にし、顔を西に向ける姿が基本とされている。】
へぇへぇ。
そういえば、漫画【ブッタ】(手塚治虫著作)のラスト、
釈尊が入滅する場面は、確か頭を北、顔を西にして、
肩肘付いて眠っている絵があったような記憶がある。
それに習って、ご遺体を北枕に寝かせる、ということが基本なのですね。
ただ、これは基本というだけあって、
北向きが無理なら西向きでも構わない。
さらには、部屋の状況に応じて判断しても問題ない。
大事なのは方角ではない。
という回答が軸のようです。
確かに…。
慣習も大切ですが、優先順位は高くない。
大事なことは、故人の尊厳を守り、
遺族の偲びの気持ちを最優先し、葬儀を迎えることなのでしょう。
「お線香を絶やさない」という慣習もありますが、
これも大切な慣習かもしれないが、無理をする必要は無い。
葬儀において、何が大切なのか。
その優先順位さえ確りと心に刻んでいれば、
回答の基本軸はズレないような気もします。
ちなみに、上記は【仏式】を中心にしたものの抜粋であって、
他に、神式、キリスト教式等…の要素も含めて情報を提供し、
質問者に満足してもらえるように回答すると満点のようです。
(大変恐縮ですが、模範解答は、弊社セミナーをご受講ください。
もしくは、FUNET【MCライブラリ】に近日アップ予定です。)
以上、工場長の葬祭へぇ~、その1でした。
<井手の割り込み>
北枕のいわれについて。
釈尊は、生きているときから北枕で寝ていたという。
ならば、仏教徒なら生きているときから北枕で寝るべきという僧侶もいるのだ。
頭寒足熱にも適しているし、健康にもいいだろう。
一説によると北半球では、
地軸と磁力の関係で北向きで寝た方が健康に良いという説もある。
さて、皆さんはどう思われますかな。
<工場長の割り込み>
昨日のエッセイにも触れてありましたが、
フューネラルビジネスフェアのシンポジウムで活用するCDを、
昨日レコーディングいたしました。
じっくりと聞きながら、増産しております。
シンポジウム参加者にとって役立つことでしょう。
テキストに沿った形で、
「司会表現」をわかり易く理解できると思います。
私にとっても、非常に興味深い音声内容でした。
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