宗教上の理由により、使ってはいけないとされる言葉が多いのが真宗系。
「臨終即得来迎」の考え方から・・・・
ご冥福→×
ご霊前→×
安らかに眠る→×
旅立つ→×
ご冥福…なんて弔電で必ず送られてくるので、
司会者が神経質になってもあまり意味が無い気もしますがね。
今回はナレーションもありませんでしたので、
禁句とされる語に引っかかったのは上記くらいでしたが、
厳しい(まじめ)なお寺さんの場合は、気に掛けておいた方が安心です。
禁句は、この他にもありますので知りたい方は、葬儀司会研修会へ!
①3人の導師が入場口に横一列に並び、開式の辞「ただ今から・・・・」
②そのまま、導師紹介「お勤めを賜りますのは・・・・」
③導師入場アナウンス「導師、ご入場でございます」
④祭壇前での導師に合わせての「ご一同様、合掌・礼拝」
これがお寺さんの指示する順のアナウンスでした。
作法が始まったら、司会のアナウンスが被るのが嫌なのでしょう。
司会文言も必要最小限にしたつもりです。
ただ指名焼香は結構ありましたけどね。
通夜の時は、④「ご一同様、合掌・礼拝」という、
私のアナウンスするタイミングが、
お寺さんの動きより少し早かったのでしょう。
(ジャストだと思ったんだけど)
葬儀当日の打ち合わせで、導師の合掌・礼拝より少し遅れて
「合掌・礼拝」のアナウンスをするように指示がありました。
確かに私が先行してしまっては、導師に指示しているみたいですものね。
まぁ、このタイミングもあまり遅れると怒られるし微妙ですけど・・・。
厳しそうなお寺さんには気を遣いますが、この導師は真面目な方なのでしょう。
ご遺族の方にも真宗大谷派は焼香は2回とか、
あちこちにペコペコ頭を下げる必要は無い、
というような焼香の仕方を説明していらっしゃいました。
多少厳しくても、真面目で一生懸命な導師には、好感が持てます。
この葬儀社さんは、白い花を基調にした祭壇が多いと思っていたので、
今回のカラフルな洋花の祭壇には少し驚きました。
ご遺族の希望だそうですが、特に女性にはこういう洋花の祭壇が好まれるそうです。
ご本尊が中央で、写真が向かって右側に来ているので、
左右のバランスが難しいような気がしますが、
上手く調和されバランスよく素敵な祭壇だと思います。
祭壇上で、バリバリ働いているK専務・・・。
(カメラを意識して動きが止まっているのが、おかしい・・ふふふ)
ご結婚されて半年が過ぎ、幸せ太りではございませんかぁ~!?
フットワークの軽い、楽しい専務です。
開式前に私が緊張モードに入ると適度に緊張をほぐしてくれるし、
社長・専務と指揮力があるので大きい葬儀では、特に助かります。
社葬は厳粛な雰囲気が前面に出るので弔辞の方も畏まった挨拶が多い。
そんな中…70歳を過ぎた喪主様の、
最後の泣きながらの挨拶がとても印象的でした。
喪主様が会社を継いでいらっしゃるだけに、
創業者である故人のご苦労や偉大さが身にしみるのでしょう。
故人への想いがヒシヒシと伝わってくる、心のこもったご挨拶でした。
故人のご冥福をお念じ申し上げます。
<井手の割り込み>
真宗の禁句について…というより、
真宗の禁句と他宗派との関係からバランスの悪い司会言葉。
上記のようなテーマでそのうち書きましょう。
それにしても、花祭壇に何の問題もないですが、
一般に七回忌までは赤い花はあまり使いません。(真宗では)
でも、うるさいお坊さんだったというわりには、
ご遺族の希望を聞き入れてくれているのですね。