葬儀スタッフ向け接遇講師の仕事を始めた頃に、私は挫折をしている。
当時、まだあまりやられていない「葬儀の接遇研修会」を広めたかった。
私自身も、もっともっと成長したかった。
その頃に所属していたM社の中では、様々な提案をしていたが、
誰にも理解されず、前に進めなくなったのだ。
その時「この仕事をやめよう」と1度だけ思った。
そのことをこの葬祭団体の方に話すと
「加藤先生には来てもらわなくちゃダメです。うちにはこのまま来てください」
とS氏が言ってくれた。
私を求めてくださる方がいるということに感激して、
この仕事を続けようと思いなおしたのだ。
それから7~8年が過ぎ、その昔M社では
「そんなこと無理だよ。出来るわけがないよ」と否定された
私がやりたかった全てのことが、今MCプロデュースで実現している。
やりたいことをあきらめないことを学んだ私の貴重な体験だ。
そんなこともあり、私はこの葬祭団体には特別な思いがある。
全国の葬儀社スタッフの方向け接遇セミナーをさせて戴きながら感じることは、
「これだけきちんとした研修会を企画する葬儀社のスタッフは、
本当に恵まれているなあ・・・」という感想だ。
そして紛れも無く少しずつではあるが変化して、良くなっている。
事務局の皆さんの熱い思いと実行力もさることながら、
毎回研修会に出てくださる葬儀スタッフの皆さんの前向きな気持ちに、
私は「あっぱれ」と言いたい。
県内に多くの葬祭ホールを持つこの団体は、
葬儀接遇のホールをつかったロールプレイング研修会に力を入れている。
実際のその現場で学ぶ接遇スキルは、頭だけの理屈、理論で覚えたことが、
いかに真実味の無いものかを教えてくれる。
葬儀の場合、その場で実際に動けなければ、出来ないのと同じだ。
今年も第1回目のロールプレイング研修会があった。
葬祭ホールの実際の場所を使っての研修会は、
スタッフの実力そのものが試される。
この研修会では、リーダーであろうと、新人スタッフであろうと関係なく、
課題の中で動くことが求められる。
真宗の葬儀進行のプログラムが与えられて、その中で他のスタッフとの連携や、
ご寺院様のサポートなどをしてもらうのが、この研修会の目的だ。
葬儀スタッフは「評論家」ではなく「プレーヤー」であること。
人のことをああだこうだと言う前に
「あなたには何が出来ますか?」ということを問いたい。
今回も手に冷汗?握る実践研修会で、多くの方が頑張ってくださった。
大変お疲れ様でございました。
この地域で、本当に頑張っている多くの競合他社と共に
、必ずや大きく成長すると私は確信しています。
<癒しの旅編>
5月は、セミナー講師として、ミュージックセラピストとして、
母として、妻?として本当に頑張った。
「自分にご褒美をあげたい」と思い、
この研修会の前日は早めに現地に入った。
宿泊先は翌日の会場への便を考えて、
事務局の方が「蒲郡」にしてくださった。
海の近くの静かな町である。
PCでどこかくつろげる所が無いかと探すと
「ラグーナ蒲郡」というのが出てきた。
私は知らない町を歩くのが大好き。
どこでも一人で、バスや電車を乗り継いでいきなり行ってしまう。
着いた場所には、ヨットハーバーに併設するレストランやアウトレット、
レジャー施設があった・・・小型のディズニーランドのような感じだ。
そして私は迷わずに「ラグーナの湯」という温泉へ。
露天風呂からは三河湾の海が望める。
本当にゆっくりとお湯につかり、
マッサージをしてもらい、至福の時を過ごした。
海の風は身体に良いらしい。
私も潮風に身を任せて、デッキの椅子で、たっぷりと時間を過ごした。
「ああ・・・極楽!極楽!」
又、頑張ろう!