講師陣も3日間の講座を行なうためにそれぞれ大阪入りをする。
私が入った16日は、静岡地方での大雨で新幹線が遅れた。
東京駅に上りの新幹線が到着しないので、折り返す下りも出ないということ。
以前、出張帰りの台風で、とんだ目にあった記憶が脳裏を横切った・・・。
ようやく乗れた新幹線で、雨の東海道をまっしぐら!
静岡県の富士川は、黒ずんだ川の水が、どんぶらこっこと流れていた。
見ただけでも「おお・・・怖っ!」という感じである。
でも雨に濡れる日本列島を見ていると、緑が美しくて心が落ち着くなあ・・・。
さて翌朝、25名の受講生が少し緊張して私と初めて顔を合せた。
会場は大阪だが、周辺の和歌山や岡山、広島、山口、
そして四国地方のスタッフが集まっていた。
講座の中でお届けする、お客様に対しての接遇スキルは全国共通だ。
声の出し方からお辞儀の仕方まで、一人一人を見てチェックして行く。
同じ県の中にいても、横のつながりはなかなか取れないとのこと。
このような機会に親しくなっておくことはとても大切だ。
仕事には、情報交換も必要なことのひとつ。
さらに強い組織を作って行くためにも、どんどん親しくなって、
より良い相乗効果を上げていただきたいと思う。
この研修会の特徴は、多くの地方の葬祭センターからスタッフが集うことだ。
現場に入って間もない方もいらっしゃるが、
それぞれのセンターから集まるということは、
そのまま、それぞれのセンターの「接遇文化」が見え隠れするということだ。
もちろんスタッフ個人の能力やセンスによるところも大きいが、
日々の葬儀現場で身体にしみ付いて行く環境という色は、ごまかしきれるものではない。
特に、身だしなみ。
周りのスタッフが現場できちんとした身だしなみを整えている所は、
知らない内に全員がそのようになって行く。
そして、言葉づかいや動作のすべて。
新人スタッフがきちんとしたことができている場合、
このスタッフの周りには、「出来る先輩がいるな」と私は推測する。
もしくは「ちゃんと注意をしてもらっているな」「育ててもらっているな」と推測する。
特に若いスタッフ達は最初が肝心で、
若い頃にどう育てられたかが、後々の葬儀人生を左右する。
様々な研修会で出会うスタッフには、10年以上も葬儀の現場にいて、
何ひとつ、まともに出来ない人もいる。
それは本人も悪いが、それを許していた上司や周りはもっと悪い。
現場の仕事には、日々の積み重ねがどれほど大切か。
成長する人はそのひとつずつを自分のモノにして行く。
いいことよりも、辛いことを山ほど体験した人は、骨太の精神が作られて行く。
それこそ、葬儀の現場では必要なことだ。
「葬儀スタッフを見れば、葬儀社が見える」
そして同じように遺族だって、式場でスタッフの一挙手一投足を見れば
「当家の葬儀が見える」と言っても、過言では無いだろう。
来週に迫った「綜合ユニコムさん主催・フューネラルフェア接遇講座」でも、
葬儀スタッフのアテンダントパフォーマンスを中心に、
「葬儀の格を上げるための基本動作」をお伝えいたします。
ご期待ください!
大阪に集まってくださった皆さん。大変お疲れ様でございました。
がんばりましょう!
<工場長の割り込み>
フューネラルビジネスフェア2006にあわせ、
MCプロデュース監修の葬送BGM「母のうた/希望のうた」が発売されます。
以下のリンクから全曲のサンプル試聴ができます。
試聴されます方は、下ボタンをクリックしてください。
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