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2006年07月18日

研修報告in宮城 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

「おこまりでございます」
(東北弁風に読んでください)
どういう意味の方言か分かりますか?

東京で最高気温が35度を記録し、梅雨が明けたのでは…と、
気象庁に問い合わせが殺到した日に、私は宮城県にいました。


幕張の講師をやってくださるK所長に教えていただきましたが、
「ご愁傷様でございます」という意味らしい。
<忌みにこもる>という意味で、
「おこもり」ではないのですか、と尋ねたのですが違うそうです。
まあ確かに人が亡くなって右往左往…困ってはいますけどね。

宮城県での1泊2日の研修会。
私が担当する実技3科目(司会・接遇・実技筆記)の教室と、
幕張講習の教室は扉を一枚隔てた隣り合わせでした。
おまけに休憩所が幕張の部屋の後方に設えてあるので、
今回は珍しく幕張講習をレポートしましょう。

では幕張の講師、K所長の登場です。

カメラを向けると、こんな風にポーズを取ってくれる講師はまずいません。
一応動きの中で自然に撮られた風を装っていますが、
どうみても不自然極まりないのです。
とてもユニークなおじさんです。(いえいえ、先生です)
このキャラクターからも容易に想像できるでしょうが、
幕張の講座は、時に厳しく、時に明るく、そして受講生はノビノビと。
2日間でメキメキと上達しているのが手に取るように分かりました。

タイムトライアルも壮観でした。
講師の「では、始めてください」の掛け声と共に、
全員の動きがシンクロしますので見ていて何処かの国のマスゲームみたい。

しかし、途中から差が出るんですよね。
早い人と遅い人が一目瞭然になります。
幕張のコツは、右手と左手が同時に別々の動きが出来るかどうか。
もちろん業務の慣れも必要ですが、試験に向けては練習次第でどうにでも。
十年近く見てきてますが、幕張作業はテーブルに限り女性に適性がある。
タッチが柔らかいし、出来上がりも丁寧です。
男性で早い人は雑な人が多く、トロい人はただ不器用。
…物覚えが速いのも、女性でしょうかね。

ただし今回の受講者は全員男性。
そして結構優秀でした。(ちょっと驚き)
まだまだ自宅葬が多い地域で、平素の幕張業務が試験にも活かされています。
余裕のなせる業か、休憩時間はタバコをスパスパ…そして皆で葬儀談義。
和気藹々とした雰囲気でした。

昼食時には、全国を一緒に回ることの多いO講師が、
東北出張の途中に立ち寄り臨時コーチというサプライズも。
O氏はまさに神出鬼没、関西にいたかと思うとあっという間に東北に。
(数日前に、また点滴を打ったそうですよ)

幕張は得意な皆さんも、
司会実技・接遇実技・実技筆記では少々苦労されていましたが、
試験までにはまだ時間もあります。
何とか頑張ってくれるでしょう。

少しだけ宮城の面白風習も聞き出しました。
県内の登米地方の風習らしいのですが、
納棺時に、棺の四隅に<おにぎり>を収めるとのこと。
これも振り米や、力米、力むすびの類でしょうか。
お米に纏わる話は多く、一膳飯を<一杯飯>と言い、
てんこ盛りのご飯を、上からギュウギュウに押し付けて固めるそうです。
(因みにご飯の盛り方は、半ライス、普通盛り、大盛り、山盛り、てんこ盛り)
また箸は、一本箸を立てることもあれば、
十字架のようにクロスさせることも多いとか…。

まだまだ聞き出せば面白い風習がありそうですが、今回は時間切れ。
次回は、埼玉での研修報告です。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年07月18日 00:00

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