同じ高校出身の後輩と先輩を比較して見ますと、
中田選手は、世界に知られる日本サッカー界の名選手になりました。
私の父は、柔道部で強かったと言い張っていましたが、
日本でさえ名を轟かす様な選手にはなれませんでした。
中田選手は、国立大にいけるほどの頭脳だったそうですが、
高校卒業と同時にサッカー界へ。
私の父は、スポーツで羽ばたけなかったので、地元の国立大へ。
中田選手は、プロを引退して新たに旅立つそうです。
私の父は、79歳で人生を旅立ちました。
中田選手は、現役を引退しても様々な才能を発揮してくれるに違いありません。
私の父は、賭け事に才能を発揮し道楽の限りを尽くしたことだけは
間違いありません。
比較しなかった方がよかったでしょうか・・・?
これだけの逸材はそうは出ません。
サッカーの旨い選手はこれからどんどん出ても、
哲学と美学をもった選手というのはなかなかいません。
野球界ではイチロー選手がいますね。
中田選手が自らのホームページに引退を語り、
その中で旅立ちという表現を使っていました。
一瞬「ギクッ」としました。
旅立ちと聞くと葬儀をイメージしてしまうのは、
職業病でしょうか?
トップスピードで走り続けてきた選手が、いきなり急ブレーキを踏む。
それはまさに「死」を意味するほどの大きなできごとなのかもしれません。
心身ともにゆっくりお休み下さい。
韮崎の土の匂いのする田舎者に戻って自分を見つめて下さい。
「お疲れ様でした。」
<工場長の割り込み>
中田選手の引退は、確かにショックでした。
もっとプレーを見たかったと思うのは、
見る側の我儘なのでしょうか。
「日本サッカーは、選手がすぐにコケるから嫌い。」
と、社長は辛口に日本サッカーを評価していましたが、
中田選手は別で、強いプレッシャーを受けても滅多にコケなかったと思います。
中田選手がボールを持つと、安心してサッカーを見ていられたのに…。
残念です。
ちなみに、彼は、世界中を旅に回るそうです。
彼の過去の日記に、
【沢木耕太郎の「深夜特急」のような旅がしたい…】
という一説があったように記憶しています。
もしかしたら、鞄一つで世界を回っているかもしれません。
それはそれで、羨ましい…。