そういう意味ではやりやすいお仕事だったのですが、
今回、女性の司会者候補の方が私の司会を見学することになりました。
同じ業種の人に見られるというのは、
緊張する人がほとんどではないでしょうか。
中には見学お断り、という人もいます。
私も気楽という訳にはいきませんが、
多くの人の前に立ってしゃべっているのですから、
公の前にさらしている自分を、今更隠してもしょうがありません。
見学者は受け入れることにしています。
自分も何人かの司会を見学させてもらって、
プロの司会者としての勉強をさせてもらったこともあったのですから、
当然といえば当然です。
ただ、気になるのはその日調子が悪くてあまり上手くできなかった、
ちょっとしたハプニングで失敗があった、
なんてことがあると見学者がいると重荷になりますね。
懸念するとしたらその辺でしょうか。
嫌なのは見学者の立場で上手い下手をジャッジする性格の悪い見学者。
こういう人はお断りですね。(見学するときはくれぐれもご注意を)
今回どんな人が来るのか楽しみにしていましたら、
とても美人で品のいい方だったので安心しました。
こういう方に司会をやっていただきたいと思いました。
仕事に入れば見学者をかまっている時間もないので、
邪魔にならないよう立っててもらえればいいのですが、
手のたりない時は気をきかして、お手伝いしていただければ助かります。
とても気の利く方で良かったです。
司会の見学といえば、どういうタイミングで何をいうのか?
喪家・スタッフなどととのような対応をしているか?
などを見るわけですが、開式前のナレーションも勉強になる部分です。
今回ナレーションを始めようとしたまさにそのとき、
いきなり喪主様が司会卓に来て、
あらたにコメントを追加してほしいと言い出したのです。
そして、内容を口頭で伝え席に戻ってしまったのです。
わたしは単語をメモすることしかできず、
文章を作りたかったのですが、ナレーションの音楽も始まっています。
仕方なくナレーションを読みはじめました。
追加の部分はその場で頭の中で文章を組み立てて、なんとか乗り切りました。
ひやひやものです。
お祝いの場ではフリートークというのはよくやりますが、
葬儀ではほとんどありません。
必ず、文章に書いて慎重を期すのが普通です。
以前にラジオ番組をやっていて、
単語をつなげてしゃべる訓練もしていたので、
その時の経験が役立ったのでしょうが、
そうした技術がない人は絶対しない方がよいでしょう…。
多少始まりの時間が押しても、
しっかり文章化してからナレーションをやっていただきたい。
ただ、今回はそういうことで上手くいってよかったです。
葬儀は滞りなく、終了しました。
見学、お疲れ様でした。
司会は総合力が要求されます。とても神経を使うお仕事です。
アナウンサーは、平均寿命短いそうです。