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2006年10月23日

FUNETの音声収録 (井手一男)

カテゴリー : MCエッセイ 七転八起

恒例のレコーディングが無事に終了。
昨年・今年と、2年続けて発売した葬送専門BGMをバックに収録。
(ジャケットが画面上にチラッと)
マイクのセッティングもOK。
これに水さえ用意すれば、今日の橘のデスクというわけだ。


FUNET会員向けの音声収録がメインだから、
今年は2ヶ月に一度のペースで積み重ねている。
収録済みトラック数は、もう800程度になったのでは。
収録予定原稿が多すぎて、いつになったら終わるのだろう。
考えただけで気が遠くなるよ…ホント。
FUNETの「音声ライブラリ」の充実は半端ではない。
発声練習や弔電の読み方の例文、様々なシーンで使える短い言葉集が、
月別やジャンル別に分類されたり、長めのナレーションが参考に聞けたり。
月毎に更新を繰り返し、その都度、音声視聴の原稿が増えるばかり。
今では、アップされたその月の分を全部聴くだけでも大変な時間になる。
CDに換算すると、一体何枚分に該当するのだろうか。



これらの音声を繰り返し聴くだけで上達するのは本当だ。
宣伝文句でも何でもなく、一番手っ取り早く上手くなる。
良い手本の音声コピーから学んだ方が理に叶っている。
(悪い癖が身に付く前が望ましい)
しかもシステムで作成したナレーションを、
その場で繰り返し視聴することも可能になっている。
それは現場を抱える司会スタッフにとっては心強いはずだ。
お陰様でFUNET会員も微増しているけど、
いつでもどこでも聴くことが可能な、この音声教材に因るところも大きい。
携帯でログインして原稿作成が可能になればと思うが、かなり難しそうだ。
これは将来に亘っての課題となっている。



今回、いつになく橘の声の調子が良いではないか。
聞けば体調もすこぶる良くて、睡眠もバッチシとか…。
そして何かヒントになるような出来事もあったらしい。
いくつになっても勉強なんだなあと…感心した。
でも、これだけ徹底的に収録してたらねえ…上手くならない訳が無い。

橘はノリノリで、DJ☆KIMIKOシリーズも追加収録。
今度の原稿は私が担当したので、演出も兼ねた。
といっても、相変わらず軽いタッチでやることに変わりはない。
あの「千の風になって」の詩を工場長と二人で訳した。
原版には著作権がないらしいので、英語版を訳してタイトルも変えた。
「季節を渡る風になって」。
詩の文言についても大幅に変えた。
それも橘が朗読する事を前提に、意訳に意訳を重ねた。
オンエアの時には、掲載するつもり。



収録後、三人で飲みながらその話題になったが、
橘はどうやら私たちの訳が気に入ったらしい。
演出上、少しだけ読みのヒントを与えたらすぐに理解し、
なかなかの出来上がりになっている。
橘が、今度は「葉っぱのフレディ」を訳してみないかと…
井手ちゃんならどう訳すの?ときたもんだから、
「枯れ葉の太郎」と即座に答えたら大受け。
ついでに「河童のフレディ」や「出っ歯のフレディ」も作ろうか。
…白い目で見られた。



これだけ長いこと一緒にレコーディングをしていると、
読む前から(原稿を手にしただけで)、橘の読み筋が見えてくる。
この原稿はまずいなと思ったときは、収録時間短縮のため、
切るべき所や切らないで欲しい所を、こちらで指定するようにしている。
それでも、時に意外な発見をするものだ。
「あれ、こんな風に表現することもあるのか?」と。
人の成長は常に「揺らいで」いるようで、橘も例外ではない。
私も彼女の収録から多くの事を学ばせてもらっている。
継続するというのは、間違いなく一つの力になるようだ。



もし司会研修の受講者がレコーディングに立ち会えば、
きっと物凄い勉強になるだろうと思う。
そんな機会がいつかあればいいけれど…。

ではオンエアの日を、お楽しみに。

投稿者 葬儀司会、葬儀接遇のMCプロデュース : 2006年10月23日 00:06

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