FUNET会員向けの音声収録がメインだから、
今年は2ヶ月に一度のペースで積み重ねている。
収録済みトラック数は、もう800程度になったのでは。
収録予定原稿が多すぎて、いつになったら終わるのだろう。
考えただけで気が遠くなるよ…ホント。
FUNETの「音声ライブラリ」の充実は半端ではない。
発声練習や弔電の読み方の例文、様々なシーンで使える短い言葉集が、
月別やジャンル別に分類されたり、長めのナレーションが参考に聞けたり。
月毎に更新を繰り返し、その都度、音声視聴の原稿が増えるばかり。
今では、アップされたその月の分を全部聴くだけでも大変な時間になる。
CDに換算すると、一体何枚分に該当するのだろうか。
これらの音声を繰り返し聴くだけで上達するのは本当だ。
宣伝文句でも何でもなく、一番手っ取り早く上手くなる。
良い手本の音声コピーから学んだ方が理に叶っている。
(悪い癖が身に付く前が望ましい)
しかもシステムで作成したナレーションを、
その場で繰り返し視聴することも可能になっている。
それは現場を抱える司会スタッフにとっては心強いはずだ。
お陰様でFUNET会員も微増しているけど、
いつでもどこでも聴くことが可能な、この音声教材に因るところも大きい。
携帯でログインして原稿作成が可能になればと思うが、かなり難しそうだ。
これは将来に亘っての課題となっている。
今回、いつになく橘の声の調子が良いではないか。
聞けば体調もすこぶる良くて、睡眠もバッチシとか…。
そして何かヒントになるような出来事もあったらしい。
いくつになっても勉強なんだなあと…感心した。
でも、これだけ徹底的に収録してたらねえ…上手くならない訳が無い。
橘はノリノリで、DJ☆KIMIKOシリーズも追加収録。
今度の原稿は私が担当したので、演出も兼ねた。
といっても、相変わらず軽いタッチでやることに変わりはない。
あの「千の風になって」の詩を工場長と二人で訳した。
原版には著作権がないらしいので、英語版を訳してタイトルも変えた。
「季節を渡る風になって」。
詩の文言についても大幅に変えた。
それも橘が朗読する事を前提に、意訳に意訳を重ねた。
オンエアの時には、掲載するつもり。
収録後、三人で飲みながらその話題になったが、
橘はどうやら私たちの訳が気に入ったらしい。
演出上、少しだけ読みのヒントを与えたらすぐに理解し、
なかなかの出来上がりになっている。
橘が、今度は「葉っぱのフレディ」を訳してみないかと…
井手ちゃんならどう訳すの?ときたもんだから、
「枯れ葉の太郎」と即座に答えたら大受け。
ついでに「河童のフレディ」や「出っ歯のフレディ」も作ろうか。
…白い目で見られた。
これだけ長いこと一緒にレコーディングをしていると、
読む前から(原稿を手にしただけで)、橘の読み筋が見えてくる。
この原稿はまずいなと思ったときは、収録時間短縮のため、
切るべき所や切らないで欲しい所を、こちらで指定するようにしている。
それでも、時に意外な発見をするものだ。
「あれ、こんな風に表現することもあるのか?」と。
人の成長は常に「揺らいで」いるようで、橘も例外ではない。
私も彼女の収録から多くの事を学ばせてもらっている。
継続するというのは、間違いなく一つの力になるようだ。
もし司会研修の受講者がレコーディングに立ち会えば、
きっと物凄い勉強になるだろうと思う。
そんな機会がいつかあればいいけれど…。
ではオンエアの日を、お楽しみに。