これは、死線(四銭)を超えると、苦戦(九銭)を乗り越えるため…
分かった人いる?
誰か六文銭の代わりだなんて答えなかった?
縁起でもないですよ。
ではレポートを。
やはり…そうだったのか、というのが講座終了後の感想だ。
司会未経験者の方が、あっという間に上手くなる。
この傾向は、年を追う毎に益々顕著になっているようだ。
これが【ベーシック講座】の最大の特徴。
全国からお集まり下さった19名。
司会未経験者が結構混じっている。
最近は教育担当の方も参加されるケースが多くなった。
私の研修方法は、19名相手に教えるというよりは、
1対1の19バージョンという考え方。
個人レッスンの集合型研修という何やら相反する表現だが、
講座のイメージを表すならば、この言い方が最も適当だと思う。
これを10年続けてきているので、司会矯正の処方経験が私の財産。
司会業務の取り組み方、データの取り方・活用の仕方など、
解説の部分が終われば発声練習からすぐに実践モードに突入。
午前中の終わりから昼食を挟んで、午後はずーとマイクトレーニングの嵐。
進行アナウンスのコツ、弔電の読み方のコツ、
そしてアナウンスを補佐する短いイメージショットのコツ。
大きく3点に的を絞り、最後は各自が課題を選択し発表するコース。
受講者はお互いのアナウンスを一日中聞き合っているから、
みるみる上達していく人を間近で見ることになる。
午前と午後とでは、同一人物とは思えないほどの、
上達振りを見せつける人も決して珍しくはない。
きちんと表現の理屈が分かれば、後はひたすら実践のみ。
私は各自の可能性を引き出してあげるために、
そして表現のイメージをより具体的に捉えて欲しいがために、
何度も何度も繰り返し実践してやるだけ。
疲れるけれど、上達振りが手に取るように分かるので嬉しい。
たった1日研修で急成長。
大変なことだけど、これをやらなければ意味がない。
今後もベーシック講座のテーマにするつもりだ。
(疲れたから今年はもうやらないよ)
それでは恒例の、受講者から教えてもらった各地の面白習俗シリーズ。
京都のある地域では「四十九団子?」っていうのかな。
藁で作ったかなり丈夫な飾りに、団子を四十九個盛ってあるらしい。
一つの団子は小さいらしいが、それでもそれなりの重みになるはず、
なんだけど、藁の飾りが結構丈夫になるように工夫してあるとか。
これも地域の面白風習だ。
京都は真宗強いでしょうと聞くと、さすがに真宗ではやらないらしい。
でも浄土宗ではやってるらしいね。
ご本尊が同じ阿弥陀仏なのに…この辺が宗教の懐が深いというか、
全くいい加減というか、非合理的というか…まあどうでもいいや。
またお葬式で赤飯を炊く地域は多いが、福島県にも存在した。
昔は忌明けまで料理が出来ないので、保存食が重宝されたから…
という説と、元来赤飯は薬膳だからという説も出ていた。
お葬式で、もち米を使う地域は全国にあるようだ。
喫煙ルームの雑談は話題の宝庫だね。
一般に食事の火は、死者が出た家のカマドは忌が掛かっているので仕えない。
だから別宅(隣近所)のカマドを使わせていただくことになる。
そのカマドの火で炊いた飯は、お手伝いの人達が食べるのだ。
撒き銭(まきせん)での面白い話。
自宅での葬儀が多い地域では結構残っている風習だが、
最近は小銭を拾ってくれる人も少なくて困るようだ…と私が言ったら、
茨城の参加者から面白い話が飛び出した。
何やら、撒き銭で食べている人もいるらしいと…
「それはオーバーでしょ」と言えば、
「プロになったら、一日五千円位になるらしいですよ」だって。
撒き銭拾うプロかい?
…凄いねえ、茨城は。
しかも彼が内緒で教えてくれたのは、自分が司会をしていて、
5百円玉が足元に落ちてきたら、そっと踏んづけて後で拾う…らしい。
面白すぎるよー!
他の司会者も言ってましたけど、五百円玉が近くに落ちてきたら、
「やっぱり、目が追いかけます」って。
皆さん取材には正直で好いねえ(笑)
一般に撒き銭はその日に使っちゃいけなくて、
土の中に一日入れて清めてから使う地域が多いのだが、
その地域では、宵越しの撒き銭は持っちゃいけないとか…
「江戸っ子かよ!…茨城なのに」と、突っ込んでおきました。
それから、全国的に北の方に百万遍念仏が根強く残っているようでした。
もう東京では東北出身の遺族に見られる程度ですね。
地域の習俗は大切にしたいものですなあ。
最後にもう一丁クイズでっせ。
付き合っている男女。
彼女の部屋を訪問すると2枚の銭貨が置いてあったという。
なーぜだ? (チチチチ…)
(後方テーブルに並べられたユニコムさんの関連商品群です)
一線(一銭)を超えてね!(落ちでーす)
明日は、【キャリアアップ講座】のレポート。