開会後は、主催する長崎代表のI氏のご挨拶。
次に福岡のS氏から情勢報告や研修に当たっての檄が飛んだ。
人・物・金を動かす、感動を生む商品サービスのお話や、
心の財布と家計の財布の話は面白かった。
私は今回で3度目の登場であるが、加藤も2度ほど呼んでいただいているので、
考えてみれば大変お世話になっている研修会だ。
九州大好き人間の私としてはレギュラーの座を、
虎視眈々と狙っているのだが、なかなかそうは問屋が卸さない。
(よろしゅー頼んます、せめて準レギュラーでも)
今年の開催地は長崎で、会場となったのは、
風頭山頂に建つ老舗の旅館「矢太楼」である。
終戦後、将来の長崎の観光地化を睨み、いち早く建てられた旅館らしいが、
マッカーサー夫妻や昭和天皇・皇后陛下もご宿泊されたとか…。
(巨人軍時代の長島選手や王選手もね)
かなり由緒ある、長崎の街を一望できる旅館なのだ。
写真左の遠くに見えるのが昨日も紹介した女神大橋です。
そして館内では、長崎諏訪神社の「くんち」に奉納される郷土芸能、
勇壮な蛇踊りが迎えてくれます。(国の無形文化財)
(もてこー、もてこー…といつまでも終わらせませんよね、エンドレスが面白い)
講座は3部から構成され、第1部は私のつたない講演、
第2部が各県2名ずつの8人による事例報告、
3部がGSIの橋爪謙一郎氏の講演(グリーフワークと感染症対策)であった。
参加者は総勢約80名。
女性の参加は3名と聞いたが、ちと淋しいですな。
会場を見回しても、正直…花が無い。
(いや3名は大輪の花でしたぞ)
男ばかりが80名近く集ったら、何かの集会のように思われそう。
(黒っぽいスーツ着てるしね)
今時サービス業で女性がこんなに少ないなんて…。
来年は40名ずつで、フィーリングカップルが出来るぐらいにして欲しい。
(アホです!)
私は、司会の研修は数多くやらせていただいているが、
講演というと、年に数えるほどだ。
何が困るかと言うと、講演用の鉄板ネタというものを持っていない。
2時間というのは、とても短い時間だけれど、
それでも参加者の顔を上げさせて、目を輝かせて…というと頼りない。
長年培った使えるギャグが無いというのは、何と心細いものだろう。
講演形式のものは、とにかく「つかみ」が肝心。
そこで…策を弄した。
講演の日は、偶然にも私の47回目の誕生日。
これを使わない手は無い…ということで、
パワーポイントのテキストに、アニメーションを追加して[下記]のように。
どうぞ皆さんも講師井手の「つかみ」を疑似体験してみてください。
下記のリンクからパワーポイントを開き、
その画面右下にある【スライドショー】ボタンをクリック。
すると、全画面になります(講師気分でしょ)。
後は、マウスを左クリックすれば、画面が変遷していきます。
(ウェブ上に展開しているので、ぎこちない動きが気に食わないが仕方ない)
↓スライドショーリンク↓
スライドショー
これは…受けたね。
事前に加藤にも石川にも工場長にも実験したけど、皆笑っていたからね。
実は講演資料の作成に掛かった時間も凄いけど、
この「つかみ」の部分の作成にも数時間要した。
何回も作り直したからね。
工場長なんかは、スライドの誕生日の下りで、
♪♪ハッピバースディー…♪の音楽まで仕込もうと言い出したくらい。
(やり過ぎだっちゅうの)
それほど「つかみ」は重要なのです。
とりあえず参加者の気持ちをリラックスさせ、顔を上げさせることに成功!
緊張が解れて、これからの話に興味を持っていただいたよう。
和やかな気分で講演に入っていった。
昨日も長かったので、講演内容は…明日に続く。
<その代わりにおまけ>
久し振りにTVドラマを観たぜ。
2006本屋大賞「東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~」。
企画は、亡き久世光彦さんのカノックスなんだね。
監督出来なかったのは、さぞ残念だったことでしょう。
観たいなと思った理由は、原作の評判も、売れ行きも凄いし、
何より私の故郷、筑豊の話がベースにあるから。
それにしても、凄いねえ…何が一番凄いって、
リリー・フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドっていうペンネーム。
しかも大泉演じる主役の役名「中川雅也」は、作者本人の本名だよね。
(ペンネームの意味があるのかな)
同年代に筑豊で育った者としては、懐かしくて懐かしくて…。
炭鉱住宅の様子や鉱夫の描き方も類型的だけど、私は郷愁をそそられる。
オカンの田中裕子さん、やっぱ上手い…魅力的でした。
この人は不思議だ…表情筋と目と呼吸のバランスが絶妙なのか。
オトンの蟹江敬三さん、ラスト近くの挨拶のシーンが秀逸です。
でもラストで糠味噌を顔から被るのは、オカンの象徴かもしれないが、
ちょっと計算も見えていたのが残念だなー。
それにしても、ボクの大泉洋の自然体は好感が持てますな。
大変面白かったです。(危うく泣きそうだったよ)