葬儀の規模や著名人だからと言って、差別するつもりは無いのですが、
やはり緊張の度合いが違います。
蚤の心臓しか持ち合わせていない私には、とても荷が重かった。
たった2~3分の短いナレーションなのに、
緊張して全く集中出来なかった私・・・。
活字を追っているだけの自分が居て、
聴き慣れたBGMすら耳に入らなかった。
落ち着きを取り戻せたのは、黙祷後くらいからだったでしょうかね・・・。
井手社長に「ナレーション、下手ねぇ」とまたもや言われてしまったが、
まさしく間違わなかった事だけが救いの司会。(最悪でしょ・・)
お笑いや拍手抜きの葬儀司会は、本当に難しいとつくづく思います。
私にナレーション苦手意識があるので、冒頭特に緊張するのかもしれませんね。
自分の限界を感じつつ、まだまだですなぁ・・と反省の1日でした。
青山葬儀所は中庭も立派だし、高級感漂う独特の雰囲気がありますが、
この季節はとにかく寒い。(ウー風邪ひくわ)
そして建物の造りのせいで、マイク音が響きすぎるような気もしますが、
祭壇を組む横幅は広く壮大です。
遺影写真は、屈託のない子供のような・・・
それでいて包容力のある笑みをたたえたいいワンショットだった。
あえて白黒写真にしているところにセンスを感じます。
そして両サイドに並んでいるのは、エアーラインバッグ。
航空会社のロゴマーク入りで、飛行機好きの故人が、
どれだけ海外に足を運んだかが想像できる。
これでもほんの一部の展示だというから、もう趣味の域を超えていますね。
医学の道を歩みながら、絶妙な筆を振るい、
多彩な趣味人としても存分に人生を謳歌された故人が偲ばれます。
ファンである一般の参列者も大勢いらっしゃり、
涙を拭いながらお別れをしている方、
式場を出るときに最敬礼して出て行かれる方・・・
と故人を慕う方々の多さにも感心しました。
故人の著作本により救われた方々も数知れないのでしょう。
ちなみに私の主人は、故人の弟さんのファン。
(この方も作家として有名です)
遺族席にいらっしゃいましたが、一族の中に著名人が大勢いらして、
IQの高い遺伝子が受け継がれているのだろうなぁ・・・
などと余計な事を考えながら、私は献花を眺めていました。
弔辞も良かったし、ご挨拶も温かいものだった。
決して派手な葬儀という感じはなく、
品のいい故人らしい葬儀だったと思います。
さて、淡々と落ち着き払った担当者のN社長。
全体ミーティングもしっかりしているし、お手伝いの方々への配慮も怠らない。
優しい心遣いに加え、ほんわかした雰囲気を持つN社長ですが、
指導力・判断力は、お若いのに大したものです。
何度か、司会に呼んで頂いていますが、
開式前にバタバタしている現場を見た事がありません。
皆が頼れる有能な担当者さんです。
来春には、パパさんになられるそうで・・・!
幸せ一杯の新婚さんは、羨ましいですなぁ。
ブライダルの司会を担当させて頂いた私にとっても、嬉しいニュースでした。
どうぞ奥様のS様、頑張って元気な赤ちゃんをご出産下さいね。
「おめでとうございます」
そして今回も大変お世話になり、ありがとうございました。
P.S
葬儀の現場の後に申し訳ないとも思うのですが「食事をしながら1杯ね」と
思ったビールが2杯になり3杯になり・・・。
口うるさいカメラマンさんとご一緒させて頂きました。
このページの写真は、すべてこのカメラマンさんの作品です。
この日は、ラグビーの早明戦が近くで行われたため、
観戦客がワイワイと飲みに来て賑やかでした。
呑んだ帰りにコーヒーは、邪道でしょ!?
と言いつつ、私もつられてアイスティーを2杯。
酔うと目の前にあるものをひたすら飲み続けるのか・・・?
新たな発見!!あ~情けない・・・とほほ。