それにしても、今年は何回レコーディグ作業をしたのか。
レコーディングは地味で根気が必要な仕事だが、
最近では待ち遠しく、楽しい仕事に感じられる。
何かを創り出すのは面白いからね。
DJ KIMIKOシリーズの息抜きが良いのかもしれない。
来年は、「DJ KAZZの館」も検討中だ。(アハハ、私がやるのです)
今回の橘は、体調が良かったようだ。
リップノイズは仕方ないとしても、
舌の返しの音(タンノイズ)が拾われていない。
何が違うのだろう、不思議だ。
ナレーターの体調の良し悪しは、収録後の編集作業に大きく影響する。
(ありがたかった)
ノイズは気にしだしたらキリが無いので、適当に目をつぶる。
後でデジタル処理すれば済むことだからね。
私は、こういう割り切り方には自信がある。
(決して好いことではないが…)
文章表現を音声表現に転化する演出は本当に面白くて、
区切る箇所を変えるだけで、クオリティが全然違ってくる。
また橘が本来持っている個性を抑えつつ、
癖のない読み方を心掛けてもらい、主観の表現の押し付けにならないこと。
FUNETで展開することを目的としているから、
Eラーニングでの勉強素材に適した表現を採用することにしている。
主観の押し付けになったナレーションは、聞く人が引いてしまう。
(こういうパターン…現場で多いよね)
橘の発声は、力強く豊かな声を出すのが長所。
短所は、腹筋を使い過ぎるので、声に力み癖が残ること。
やり過ぎるのを押さえるのが私の役目みたいなものだ。
口跡の弱い箇所も知っているので、チェックがしやすい。
一年間、随分協力してもらった。
橘…偉い!(ブラボー)
この日は夕方になって工場長が遊びに来た。
控え室でノーパソを持ち出し、何やらカチャカチャやってたけど、
覗いて見たらエッセイ久留米編の仕上げの最中。
(何しに来たのやら…トホホ)
おまけに、原稿書きに飽きたらスタジオへ乱入してきた。
どうやら自分も収録をしてみたいようである。
この辺の性格は分かりやすい。
(随分とチャレンジャーな奴だ)
見てれば簡単なように思えるのだろうが、
やってみれば月とスッポン以上の開きがあるはず。
深海魚と冥王星(今この言い方しないんだっけ)くらいでしょうか。
で、結局こうなりました。
男は黙ってサッポロビール…でも飲んどけ!(笑)
収録の合間には、すっかり馴染んだスタジオだけに緊張感ゼロ。
この後、どこに飲みに行こうか…などと。
橘と工場長は魚が大好きなので、行く所は決まっているんだけどね。
それでも挨拶代わりに、そんな会話をしているようだ。
この後、DJ KIMIKOシリーズは年内に2本流れる予定。
クリスマスバージョンと年末バージョンだ。
お楽しみに。