そろそろ何か大きなライブがやりたいと思っていた時に、
子供の母校の図工の先生から出演依頼を戴いた。
この小学校は、3年に1回ずつ、音楽会と演劇と展覧会を順番に開催している。
3年で一回りするので、子供たちにとっては、
6年間に2回ずつそのイベントが体験できることになる。
そして今年は展覧会の年。
9年前に赴任した図工のI先生は、長男のときから教えてもらい、
私たちの休み時間のライブにも、いつも顔を出してくれてお付き合いは続いていた。
このI先生の美術表現は、平面に絵を描くだけではなく、
立体的な美的センスが散りばめられていて、展覧会のときの学校は、
まるでカーニバルがやってきたような感じである。
だからこのご依頼は、私にとっても嬉しく、早速メンバーを集めて練習に入った。
展覧会は校内のいたる所で行われるが、メインは体育館周辺。
特に今年は、音や風や光がテーマになっていて、体育館にも素敵なオブジェが飾られた。
その真ん中のオブジェの中で、私たちに歌って欲しいとのことだった。
オブジェは、風で揺れたり、音で揺れたり、光が反射したり・・・それは美しい。
「はっぴーぼいす隊・マム」の定番である「赤いカフェエプロン」で、
今回のために私の母が作ってくれた、音符のブローチを胸につけて思う存分に歌った。
秋は仕事も忙しい・・・。
おまけに中学校の音楽発表会もサポートをしていたので、
目が回るような10月から11月だった。
しかし、歌を歌うと、疲れが取れるのは不思議だ。
大きく呼吸をして、内側からのエネルギーを発散することが、
様々なストレスを押し出すことにつながるのだろう。
今回はピアノ伴奏もしながらの指揮だったので、私が思うように音を作ることが出来た。
私が最も好きなやり方である。
12人ほどの人数なので、伴奏と指揮の両立が出来る。
そしてメンバーとの意思の疎通もとても良いので、出来は上々だった。
曲目は、オープニングが「見上げてごらん夜の星を」。
2曲目は、今回のために作った「ディズニーメドレー」たくさんハモらせて、
ハーモニーの美しさを楽しんだ。
3曲目は、ゴスペルの「This Little Light Of Mine」。
最後が「ビリーブ」。
アンコールに「アメージング グレース」。
これはほとんど伴奏無しのアカペラで、
私も歌いたいように、アドリブでオブリガードを入れた。
4曲目の「ビリーブ」を歌う前にいつも読ませていただく詩がある。
この歌にピッタリ来る詩で気に入っている。
今回も、歌う前に朗読させていただいた。
ナレーションで鍛えた技が、ここで活きた!
ともだち 詩 須永博士
ともだちを たいせつにするひとがいます
ともだちを きずつけるひとがいます
あなたは どちらをするひとに なりますか?
いきていて つらいことや
さみしいことが あったとき
いちばんうれしいのは
ともだちが やさしくしてくれることです
ちからを かしてくれることです
あなたはぜったい
ともだちを たいせつにするひとに なってほしいのです
あなた ともだちと なかよくしてね
この詩を朗読すると、その場にいる子供も大人も静かになって聞いてくれる。
お母さんの中には、涙ぐんでいる方もいた。
今、こういう気持ちがとても大事な時代なのだと思う。
そして、「ビリーブ」を歌った。
「ビリーブ」 詩 杉本竜一
たとえばきみがきずついて くじけそうになったときは
かならずぼくがそばにいて ささえてあげるよ そのかたを
せかいじゅうの きぼうのせて このちきゅうはまわってる
いま みらいのとびらを あけるとき
かなしみやくるしみが
いつのひか よろこびに かわるだろう
アイ ビリーブ イン フューチャー しんじてる
もしもだれかがきみのそばで なきだしそうになったときは
だまってうでをとりながら いっしょに あるいてくれるよね
せかじゅうの やさしさで このちきゅうをつつみたい
いま すなおなきもちに なれるなら
あこがれやいとしさが
おおぞらに はじけて ひかるだろう
アイ ビリーブ イン フューチャー しんじてる
いま みらいのとびらを あけるとき
アイ ビリーブ イン フューチャー しんじてる
このライブを聴いてくださった地域の方から、
是非、2月に出演して欲しいとのご依頼があった。
親子向けのコンサートだそうだ。
私は二つ返事で引き受けた。
さあ、何を歌おうか・・・。
今からとてもウキウキしている。